音質は望むべきもないが、名だたるオルガニストたちの名演を聴くことができる貴重なCD。

入門とあるものの、素人にはパイプの種類やフィートの話は全然わからないだろうし、レジストの選択や組み合わせについての説明もなくオルガンを勉強している人の役にも立たない。つまり対象が曖昧で、要するにLICはびきののオルガンの宣伝のためのDVD。よいところは小フーガの演奏が見られることぐらいか。カメラを意識してかなり硬くなってはいるが。それからカメラに向かって話す口元があまり美しくないのが大いに気になった。

台のオルガンの音をそれぞれの趣で堪能できる、なかなかに凝った意欲的な録音である。重く暗いヴィエルヌの作品を聴いた後だけに明るく晴れ晴れと、しかも軽やかに楽しむことが出来るオルガンである。どのオルガンも大規模ではないが、32フィート・ストップの重低音がしっかりと下支えとして入っており、まさに理想的なオルガン録音だ。本当に礼拝堂に座って鑑賞しているかの錯覚に陥る程の臨場感が素晴らしい。特に、2チャンネル・ステレオフォニック方式では原理的に再生が不可能である高さ方向の再現が感じられるのは面白い現象だ。

このCDには、大変に珍しいことであるが刺激的な音を発するストップが一本も使われていない。とてもふくよかな優しい音で身も心も真綿でくるまれたような温かい雰囲気で満たされるのだ。リストの作品は瞑想的で静謐な作品で、旋律はバッハの同名主題から拝借したものであるが全体を通して極小音量で演奏される。対位法的な旋律進行は影を潜めており静かなポリフォニーが淡々と続く。

オルガン作品の傑作「ゴシック組曲」の、現時点でのお薦めＣＤ。もっと多くの演奏が出てほしいのだが。

先日、あるホールのパイプオルガンを弾かせてもらう機会があり自分ではピアノだけでなくエレクトーンの経験もあるからそんなに違和感もなかろうと思ったら、なんのなんの。このタッチの独特さはすぐには理解できなかった。 このDVDをさっそく見ると、オルガンの全体像の説明から各部位の紹介、それに取り組む姿勢みたいな感じで、淡々と進められ、短時間でオルガンのあらゆることを理解するのに大変役立った。バッハ「小フーガ」の演奏も具体的で良かったと思う。

このPentatoneディスクですが、とてつもない優秀録音です。ＳＡＣＤでオルガンの重低音を堪能したい人には絶対にお勧めします！演奏で選ぶより録音で選ぶ典型的ディスクです。第１曲目のバッハのトッカータとフーガからもの凄い低音に痺れます。

収録曲 ・バッハ：トッカータとフーガBWV 565 ・モーツァルト：幻想曲　ヘ短調K608 ・ヴィドール：トッカータ ・リスト：BACHの名前による幻想曲とフーガ ・ジョンゲン：オルガンと管弦楽の為の交響曲Op.81 ・サンサーンス：交響曲 第３番『オルガン付き』 、他 ジャン・ギユー(オルガン) ダラス交響楽団 エドゥアルド・マータ(指揮) Licensed from Drian

ヤング、ライリーらとならぶアーリーミニマリスト、シャルルマーニュ・パレスタインのミニマルオルガンドローンライブ。ソニックユースなどもフェイバリットにあげるリアルオリジナリティ！ヒーリング！！！

同じ作品を違うオルガンでも演奏をしているので、聞き比べが出来ますね。 でもこれってとあるところのオークションで出ているのと同じでしょうか・・・？