名手フォクルールによる現代オルガン音楽の歴史
ヴィーダー=アサートン参加!
ベルギーのオルガンの名手ベルナール・フォクルール[1953-]による、20世紀末から今日まで30年間のオルガン作品を俯瞰する企画。2017年に亡くなったアメリカの振付師トリシャ・ブラウンに捧げられた自作のほか、ベッツィ・ジョラス[1926-]による自身の過去のオルガン曲『Musique de jour(日中の音楽)』に呼応する作品、そしてパスカル・デュサパン[1955-]やトマ・ラコート[1982-]といったフランスで活躍する作曲家、イギリスのジョナサン・ハーヴェイ[1939-2012]、日本の自然への観想と笙の響きに着想を得た細川俊夫[1955-]の作品など、多彩な収録内容となっています。チェロの名手ヴィーダー=アサートンが2曲で参加し、切れ味鋭い演奏を聴かせてくれるのもポイント。
収録されたトラック6と7は2020年のロックダウン中に収録。フォクルールはその他の作品を、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールにあったジョゼフ・ステヴァンス製作のオルガンを用いて録音するつもりでおりました。ところが2021年1月18日、そのオルガンはホールで発生した火災による消火活動の影響を受けて使用不能となってしまい、パリでの録音に変更されたということです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. フォクルール:トリシャのためのエレジー〜チェロとオルガンのための (2020)
2. ラコート:第5の槌 (2013)〜4手4足連弾オルガンのための
3. ジョラス:いつかの日々の音楽〜チェロとオルガンのための (2020)
4. 細川俊夫:雲景 (2000)
5. フォクルール:そして太陽はさらに輝く(2016)
6. ハーヴェイ:ファンタジア (1991)
7. デュサパン:思い出 (2008)
ベルナール・フォクルール(オルガン)
使用楽器:
ジルバーマン・オルガン ストラスブール、サン=トマ教会(6)
トマ・オルガン ヴィサンブール、サン=ジャン教会(7)
リーガー・オルガン フィラルモニ・ド・パリ(1-5)
ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ:1,3)
ヨアン・タルディヴェル(オルガン:2)
録音時期:2020年7月(6,7)、2021年2月(1-5)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)