ロシア・オペラ・クラシックス〜５つのオペラ全曲（５ＢＤ）

ロシア・オペラ・クラシックス（５ＢＤ）

１．ムソルグスキー：『ボリス・ゴドゥノフ』
ムソルグスキーのオペラ『ボリス・ゴドゥノフ』は、一人の指導者の苦悩を題材にしながらも、母なるロシアとその歴史を映し出し、ロシアの悲劇を描きだしたというべき、まさに国民オペラと呼ばれるにふさわしい壮大な作品です。今プロダクションでは、原典版をもとに、ムソルグスキー自身による改訂版の最終場を付け加えています。

２．チャイコフスキー：『エフゲニ・オネーギン』
2007年のオペルンヴェルト誌において、年間最優秀演出家に選ばれたヘアハイムによる斬新な演出が話題となった『エフゲニ・オネーギン』。ヤンソンスの変幻自在な指揮で奏される美しいチャイコフスキーの音楽と、実力ある歌手たちによる完成度の高い上演です。

３．チャイコフスキー：『スペードの女王』
プーシキンの傑作小説を原作に、ギャンブルと愛への強迫観念に取り付かれた士官ゲルマンの破滅の物語を描く『スペードの女王』。貫禄のエヴァ・ポドレシが伯爵夫人を演じ、孫娘のリーザには近年ヨーロッパの有名歌劇場でとみに存在感を増しているエミリー・マギーをキャスティング。女帝エカテリーナ時代のサンクトペテルブルクを描き出したジルベール・デフロの格調高い舞台に、リセウ大歌劇場音楽監督のミヒャエル・ボーダーが、壮大で印象深い音楽を響かせます。

４．リムスキー＝コルサコフ：『見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語』（日本語字幕付）
湖の底深くに沈んだとされるロシアの伝説上の町キーテジ。タタール人に攻め込まれた際に神の力によって隠され、その湖の底には神聖なる人々が住み続ける・・・。リムスキー＝コルサコフは「見えざる町キーテジ」の伝承と別な伝承「ピョートルとフェヴローニャの物語」を組み合わせ、メルヘンという以上に神秘的なストーリーを作り上げています。そしてリムスキー＝コルサコフの色彩的なオーケストレーションが民族的な旋律を響かせながら、神々しいようなこのオペラのストーリーを音楽によって具現化しているようです。ネーデルラント・オペラでのこの上演では、モスクワ出身のチェルニアコフによる演出が、プリミティヴな自然の力とロシアの信仰が渾然一体となったような説得力ある舞台を生み出しています。

５．ショスタコーヴィチ：『ムツェンスク郡のマクベス夫人』
交響曲第４番と同じ頃に書かれたソ連版ヴェリズモ・オペラの傑作『ムツェンスク郡のマクベス夫人』。平凡な結婚生活に退屈していたカテリーナの火遊びが引き起こすアクシデントは、次々に周囲の人々を巻き込み、最後は凄絶な悲劇として終焉を迎えます。救いようのない暴力と、たちこめる妖艶な香りがなんとも退廃的。素晴らしい歌手たちと、ヤンソンスの見事な指揮が作品を纏め上げています。（輸入元情報）

【収録情報】
● ムソルグスキー：歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』全曲

　ボリス／オルリン・アナスタソフ
　クセーニャ／アレッサンドラ・マリアネッリ
　フョードル／パヴェル・ズボフ
　グリゴリー（偽ドミトリー）／イアン・ストーリー、他
　トリノ・レッジョ劇場管弦楽団＆合唱団
　ジャナンドレア・ノセダ（指揮）

　演出：アンドレイ・コンチャロフスキー
　収録：2010年10月　トリノ、レッジョ劇場（ライヴ）
　字幕：英、仏、独、西、伊

● チャイコフスキー：歌劇『エフゲニ・オネーギン』全曲

　エフゲニ・オネーギン／ボー・スコウフス
　タチヤナ／クラッシミラ・ストヤノヴァ
　レンスキー／アンドレイ・ドゥナエフ
　グレーミン公爵／ミハイル・ペトレンコ、他
　オランダ・オペラ合唱団
　ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
　マリス・ヤンソンス（指揮）

　演出：シュテファン・ヘアハイム
　収録：2011年6月、7月　アムステルダム音楽劇場（ライヴ）
　字幕：英、仏、独、西、伊、オランダ

● チャイコフスキー：歌劇『スペードの女王』全曲

　ゲルマン／ミーシャ・ディディク
　リーザ／エミリー・マギー
　トムスキー伯爵／ラード・アタネリ
　エレツキー公爵／リュドヴィク・テジエ
　伯爵夫人／エヴァ・ポドレシ、他
　リセウ大歌劇場管弦楽団＆合唱団
　ミヒャエル・ボーダー（指揮）

　演出：ジルベール・デフロ
　収録：2010年6月、7月　バルセロナ、リセウ大歌劇場（ライヴ）
　字幕：英、仏、独、西、カタロニア

● リムスキー＝コルサコフ：歌劇『見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語』全曲

　ユーリ公／ウラディーミル・ヴァネーエフ
　王子フセヴォロド（ユーリ公の子）／マクシム・アクセノフ
　フェヴローニャ／スヴェトラーナ・イグナトヴィチ
　グリーシカ・クテリマ／ジョン・ダスザック、他
　オランダ・オペラ合唱団
　オランダ・フィルハーモニー管弦楽団
　マルク・アルブレヒト（指揮）

　演出：ディミトリ・チェルニアコフ
　収録：2012年2月　アムステルダム音楽劇場（ライヴ）
　字幕：英、仏、独、西、オランダ、日、韓

● ショスタコーヴィチ：歌劇『ムツェンスク郡のマクベス夫人』全曲

　カテリーナ・イズマイローヴァ／エヴァ＝マリア・ウェストブローク
　セルゲイ／クリストファー・ヴェントリス
　アクシーニャ／キャロル・ウィルソン、他
　ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
　マリス・ヤンソンス（指揮）

　演出：マルティン・クシェイ
　収録：2006年6月　アムステルダム音楽劇場（ライヴ）
　字幕：英、仏、独、西、伊、オランダ

　歌唱：ロシア語
　収録時間：919分
　画面：カラー、16:9
　音声：PCMステレオ、DTS-HD Master Audio 5.1
　Region All

　ブルーレイディスク対応機器で再生できます。