戦場の軍法会議 日本兵はなぜ処刑されたのか

NHK取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140816042
ISBN 10 : 414081604X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
284p;20

内容詳細

太平洋戦争末期、激戦地フィリピンで行われた日本兵の「不当」処刑。いったい、何が起こっていたのか。元法務官が戦後語った証言テープほか、未公開資料と軍関係者への取材から軍法会議の詳細、さらには法務官・遺族たちの戦後を描き出した力作。

目次 : 第1章 資料発見の衝撃/ 第2章 二人の法務官/ 第3章 法務官・馬塲東作が見た戦場/ 第4章 終わらない遺族の苦しみ/ 第5章 法務官たちの戦後/ 解説 軍法会議にみる戦争と法

【著者紹介】
北博昭 : 1942年、鳥取県生まれ。1971年、東京都立大学大学院修士課程修了。専門は、近代日本政治史、軍法務。現在、大阪経済法科大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 二人娘の父 さん

    この読後感を何と表現したらよいのか…。本書のテーマは軍法会議であるが、その機構を通じて、日本の権力体制が一貫して向き合ってこなかった、戦争責任について問いかけるものともなっている。アジア太平洋戦争末期、南方で起きていた法の名による処刑。戦後60数年が経過した時点での困難な取材。遺族の思いと記録を遺した当事者の思い…。当時、軍法会議に関わった人物たちは、戦後の法曹界でも平然と活動した事実。この国の無責任さには呆れつつも、自分もその一人である当事者性を感じている。

  • Toska さん

    報道と研究者のコラボが優れた成果を挙げた一冊。テーマは日本の軍刑法。戦史の中でもとりわけ表に出ることの少ない、当事者や遺族にとってセンシティヴな問題であるだけに、勇気を持って記録を残し、またそれらを掘り起こした人々の功績は大きい。「ドイツに比べて日本は…」という単純な結論ではなく、ナチという絶対的な「責任者」が存在するドイツに対し、日本ではその点が曖昧な特質を指摘しているのもよかった。

  • ののまる さん

    軍法会議とも呼べないものに追従して兵士を処刑しまくったことに荷担した法務官たちが、反省もなく戦後法曹界を牛耳り、また復員省(厚生労働省)も将校がなだれ込んでいたために、処刑された兵士の名誉回復も年金もなかったこと(あとで年金は支給されることになったが)。この構図って現代までずっと引き継がれていて、戦争を反省していない人ばっかりがそのまま重鎮になって幅をきかしていて、戦中とほとんど意識なり体制が変わってないんではないかと思われる。

  • 犬養三千代 さん

    はーっ!ため息です。軍法裁判の中で「法の正義の実現」を目指していた法務官の軍による圧力に屈したという現実。中田富太郎という上等兵の結末の哀れさ。城曹長の甥っ子とその息子さんの頑張り。 法務官たちの戦後、最高裁判事まで登りつめた人もあり。受忍論をまだ言うか!ドイツのようにナチスの責任だよねと戦中のひどい目にあった人達の名誉回復がなされないのは「責任者不在」のニッポン。┐(´д`)┌ヤレヤレ

  • YUTAKA T さん

    戦場での軍法会議は兵の規律違反を裁くためのもので法律に基づいて公正に判断されるべきのものだが、それが戦場のなかではいかに歪んでいってしまうのかという話のオンパレードであった。公正に裁こうとする法務官はいるのだが、結局、戦争の中で軍隊の都合に押し切られて、無実の人間が罪を犯したことにされて処刑される。そのように処刑された人間は護国神社にも靖国神社にも祀られない、そしてその軍人は国賊となり、その家族や親戚は村八分を恐れて、故郷を去ったりする事例もある。それなのに名誉回復は遅々として進まない。恐ろしい事実だ。

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