『マルケージのためのアリア集〜ナポレオン時代の偉大なカストラート』　ハレンベリ、アレージ＆スティーレ・ガランテ

スウェーデンのメゾ、アン・ハレンベリ登場！
スター・カストラート、マルケージのためのアリアを歌う！

北欧スウェーデン出身のメゾ・ソプラであり、現代有数のオペラ・セリアのスター、アン・ハレンベリが歌う、18世紀イタリアのソプラノ・カストラート、ルイージ・マルケージ[1754-1829]のためのアリア集。
　18世紀後半、徐々に衰退が見え始めていたカストラートの人気に大打撃を与えたフランス革命とナポレオンの台頭。ナポレオン、フランス軍によるカストラート追放にはじまる大逆風の中を生き抜いたルイージ・マルケージは「彼の時代のアポロン」と称され、その美しき歌声と端正なルックス、３オクターブという広い音域で絶大な人気を誇った、18世紀後期を代表するカストラートの１人。
　ビオンディの話題盤、ヴェラチーニの『シリアのハドリアヌス帝』（FB1409491）でも、その美しい歌声を披露してくれたハレンベリが、2010年に結成されたイタリア音楽のスペシャリストたち、スティーレ・ガランテとの共演で、チマローザやケルビーニ、サルティなど、当時のイタリアの大作曲家たちをも魅了したマルケージのための珠玉のアリアを堪能させてくれます。（東京エムプラス）

【収録情報】
● サルティ：歌劇『アルミーダとリナルド』より「Vedo l'abisso orrendo」
● サルティ：歌劇『オリンピーアデ』より「おお、愛しの森よ」
● ジンガレッリ：歌劇『ピュロス』より「Chi mi da consiglio, aita」
● サルティ：歌劇『アルミーダとリナルド』より「いとしい人よ、貴方から離れていては」
● マイール：歌劇『ラウソとリディア』より「Oh qual contento」
● ケルビーニ：歌劇『インドのアレッサンドロ』より「Quanto e fiero」
● プニャーニ：歌劇『デモフォンテ』より「あわれな我が子よ」
● ビアンキ：歌劇『カストルとポルクス』より「Sembianze amabili」
● チマローザ：歌劇『オリンピーアデ』より「我には自信が」
● ミスリヴェチェク：歌劇『オリンピーアデ』より「探しに来た彼女に」
● ジンガレッリ：歌劇『ピュロス』より「Qual mi sorprende e agghiaccia」
● ジンガレッリ：歌劇『ピュロス』より「Cara, negl'occhi tuoi」
● ケルビーニ：歌劇『インドのアレッサンドロ』より「Quanto e fiero」（異稿版）

　アン・ハレンベリ（メゾ・ソプラノ）
　スティーレ・ガランテ
　ステーファノ・アレージ（指揮）

　録音時期：2015年4月
　録音場所：イタリア、ベルガモ、サーラ・ピアッティ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）