このバンドのライブを観たかった！凄すぎるこの映像。Big Doorをみれば、じゃがたらが空前絶後のとんでもないバンドだったことが一目瞭然です。

格好いい言葉はいらねーべ奇行が目立つ奴は基本的にすきじゃねーんだがあと若死にする奴も・自分が出来ない事をやってくれるのがﾐｭｰｼﾞｼｬﾝなら彼等はﾐｭｰｼﾞｼｬﾝだ！

色々と伝説的なﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽの部分で語られる事も多いが､結局はじゃがたらは素直だったんではないかと思う｡必要のある事だけをやっててはﾎﾝﾄに必要なものには気付かない｡ﾌｧﾝｸﾊﾞﾝﾄﾞである前に人間として音楽家としてﾎﾝﾄに必要なものを希求しつづけた素晴らしい人達｡

もう世界はがまんできない｡限界にきているのにまだ人は何かを求め続けているのだろう｡じゃがたらはそんな今と過去と未来を自分らしく生きる為に聴く音楽｡強がる必要もかっこつける事も無く､ただ自分らしく生きたいと思わせてくれる。

俺、スライを知っているからあまり新味が無かった。パルコのＣＭがヒットしていた、渋谷原宿だのが街として台頭して来た頃の空気はあった。

出会う必要のある人が出会う音｡簡単に消化されてしまう音ではなく､この音に出会って必要とした人にしか届かないかもしれない｡だが､じゃがたら自体の音はけっして聴く人を限定はしない､聴く音楽を限定してしまってるのは私達自身であると痛感してしまう｡

JAGATARAそしてアケミほど無垢なものはない。うわべだけの人間関係を否定して裸の自己をさらけだした音楽がここにある。心ある耳の良い人間ならこのアルバムを聴いてじっとしていられるはずがない。ライヴ音源というより真のドキュメンタリィ。素晴らしい。

このバンドが今も続いていたら・・・と何度も思う作品。三枚とも観るべし。

南蛮渡来のﾄﾞﾛﾄﾞﾛした感じとは違ってｻﾗｯとじゃないけどかなり聴きやすい｡でもやっぱりｱｹﾐさんの歌詞は深い｡じゃがたらが持つお祭り感は人間が持つ本来性を掻き立てる｡もうがまんできないはみんなが思ってるはず。

なぜかじゃがたらについては暗いことが書けない。そりゃ色々悲劇もあったけど、ここに収められている楽曲を聴いていると痛快で仕方がない。一つ残念なのは、昨今野外フェスがいくつもあるのに、もうじゃがたらがいないこと。フェス映えしたろうなあ。クソみたいな日常は笑いながら踊りあかしてやればいいんだ。と教えてくれる音楽。