アヴァンギャルド〜ホルンとピアノのための20世紀作品集
NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者を務めるスペイン出身のマルティネスと、ベルリン音楽大学のコレペティトアとして活躍するピアノの小田井郁子の初レコーディング盤。タイトルの「アヴァンギャルド」は、20世紀に書かれた前衛的な作品を選んでいることに由来。36歳という若さで自動車事故で亡くなったイギリスの名手デニス・ブレインに捧げられたプーランク[1899-1963]の『エレジー』や、オーケストラのオーディションの課題曲に選ばれるほどの難曲であるヘルマン・ノイリンク[1897-1967]の『バガテル』、オランダのコンセルトヘボウの副指揮者として活動しながらひたすら管楽器のために作曲をした作曲家ヤン・クーツィール[1911-2006]の『変奏曲』などの他に、イギリスのヨーク・ボウエン[1884-1961]やベルギーのジェーン・ヴィネリ[1913-1974]のソナタが収録されています。「ホルンはコントロールが難しく、不完全な楽器だ」というマルティネスですが、不完全だからこそ各奏者が工夫して高い技術を獲得し、魅力が引き出されている楽器とのこと。タイトルのイメージとは裏腹に、マルティネスの演奏にはどこかノーブルな雰囲気が漂っています。日本語解説付き。(輸入元情報)
【収録情報】
● ボウエン:ホルンとピアノのためのソナタ Op.101
● プーランク:ホルンとピアノのためのエレジー FP168
● クーツィール:ホルンとピアノのための変奏曲 Op.59-3
● ノイリンク:バガテル〜ホルンとピアノのための
● ヴィネリ:ホルンとピアノのためのソナタ Op.7
アドリアン・ディアス・マルティネス(ホルン)
小田井郁子(ピアノ)
録音時期:2018年4月17-20日
録音場所:ハンブルク、Rolf-Liebermann Studio
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
日本語解説付き