Ｒｅｍｅｍｂｅｒ（邦題：思い出）をラジオで聞いて、ニルソンの最初に買ったアルバムです。その曲のピアノ伴奏がニッキー・ホプキンス、それ以外にもピーター・フランプトンがギターなどメンバーが豪華なことに買ってから驚きました。

Rock界の異才Nilssonが、スタンダードばかりを歌った奇盤。ゴードン・ジェンキンスをアレンジャーに迎え、ストリングスをバックに極めて真面目に過去の曲と向かい合っている。販売当時、他のRockファンやNilssonのファンはどう受け取ったか覚えが無いが、私は奇妙以外の言葉が浮かばなかった覚えが有る。今のように雰囲気でJAZZを聴くと言う環境なら大ヒットしたかもしれない。 販売当時12曲だったのが現在はアウトテイクも含め随分な量の曲数になっている。日本盤は+10の22曲に。有る意味へヴィなこのアルバムは、22曲続けて聴くのに随分神経を使う事になるのではないか。勿論何かをする時のBGMとしてならCDの交換の手間がはぶける分、雰囲気を壊さないで済むとは思う。 私個人がNilssonを聴くのなら別のアルバムを選ぶ、と言うのが本音かな。

稀有なコンポーザーでありながら、他のアーティストのカヴァーも数多く手がけたニルソンの、シンガーとしての最高傑作。ここに収録されているうちの何曲かは、実際にオリジナルを上回る出来栄え。７６年というロック不毛の年、唯一の救いとなるのが本作です。

ﾊﾞｯﾄﾞﾌｨﾝｶﾞｰのｶｳﾞｧｰ曲『ｳｨｽﾞｱｳﾄ･ﾕｰ』をﾋｯﾄさせた事で有名なﾆﾙｿﾝ！！大体、あんなに素晴らしいﾊﾞﾗｰﾄﾞがﾋｯﾄしなぃﾜｹがなぃよな〜♪ 何よりﾒﾛﾃﾞｨが取っ付きやすぃし、泣けるしな〜〜♪

ハリーの作曲能力、歌唱力、マルチコーラス構築力のすべてがバランスよく発揮された、初期最高傑作。こういうのがソフトロック名盤というのです。80年当時とっくに廃盤で。今と違って大変な時代でした。そういうこともあり、えとせとらで見つけたときは本当うれしかったなあ。ということで、絶対おすすめ。うわさの男収録ってのは二の次です。

学生の頃、区立図書館にあったこの「空中バレー」を聴き、やさしく懐かしいメロディーに惚れ込み、そのままもう１枚図書館に所蔵されていたニルソンのCD「プシー・キャット」を借りたらあまりにもがっかりだった･･･そりゃもう衝撃的なほど。そんな思い出もありつつ、大好きな曲ばかりの１枚です。

ハリー・ニルソンはソングライターとしての豊かな才能と、多種多様な世界観や異なるムードと情感に彩られた楽曲の様々なタイプに合わせた演出と歌唱表現を自在にこなせるシンガーとしても素晴らしい能力を持ったアーティストであった。そんな彼の残した作品中、とりわけ評価の高いアルバム２枚を１ＣＤに詰め込んだ豪華・贅沢・お買い得な一品。

ニルソンの１stと２nd＋その２枚の編集盤（本人による選曲）まで収められたとても贅沢な２枚組である。内容に関しては、当時１stを聴いたジョン・レノンがわざわざ本人へ電話までかけて賞賛したという「伝説的なお墨付き」である。数種類出ているベスト物なんて買わずに、このＣＤからニルソンの世界に触れてみることをお勧めします。超お買い得！！

昨年、ハリー・ニルソンにハマって以来、全作品を収集すべくＣＤショップがあれば大型・小型・中古関わらず全ての店に入り「Ｎ（orＨ）」のコーナーから見るように心掛けて探しまくっても手に入らなかった唯一の作品がこのアルバムです。入手できるだけでもどれほどワタシとってはありがたいことか・・（涙）。

Many Revers To Crossは最高！小山卓治のオープニングSEにも使われているんだぜ！