主題と変奏〜フルートのための作品集　ルイザ・セッロ、ブルーノ・カニーノ

主題と変奏〜フルートのための作品集

「主題と変奏」と題されたフルートとピアノのための作品集。19世紀に書かれた一連の変奏曲を紹介することで、このジャンルの魅力を探求しています。
　『協奏的変奏曲』の作曲家イグナーツ・モシェレス[1794-1870]は数多くのピアノ曲で知られますが、この優美な作品ではフルートとピアノが同等に活躍します。
　ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン[1770-1827]の変奏曲は英国のアマチュア演奏家のために書かれた作品。親しみやすい主題が用いられています。
　リヒャルト・シュトラウス[1864-1949]の『序奏、主題と変奏』は彼が15歳の時に書かれた曲。早熟な才能の発露が垣間見える技巧的な作品です。
　最後に置かれているのはフランツ・シューベルト[1797-1828]の歌曲を、フルートの性能を向上させたことで知られるテオバルト・ベーム[1794-1881]が編曲したもの。シューベルトの旋律の美しさが生かされるとともに、フルートの魅力も伝えています。
　イタリア出身、世界的に活躍するフルート奏者ルイザ・セッロと、日本でもおなじみの名手ブルーノ・カニーノの魅力的な二重奏で。（輸入元情報）

【収録情報】
● モシェレス：協奏的変奏曲 Op.21
● ベートーヴェン：6つの変奏曲 (1817-18)
　1. ウェールズ民謡 ト長調『小屋の小間使い』
　2. スコットランド民謡 ハ短調『オブ・ノーブル・ストック・ワズ・シンキン』
　3. オーストリア民謡 ハ長調『シュルッセルとラインドル』
　4. アイルランド民謡 変ホ長調『夏の最後のばら』
　5. アイルランド民謡 変ホ長調『チリング・オグィリー』
　6. アイルランド民謡 ニ長調『パディ・ウァック』
● R.シュトラウス：序奏、主題と変奏 (1879)
● シューベルト／T.ベーム編：6つの歌曲
　1. おやすみ
　2. 菩提樹
　3. 漁師の娘
　4. セレナード
　5. 海辺で
　6. 鳩の使い

　ルイザ・セッロ（フルート／ミヤザワフルート 14K）
　ブルーノ・カニーノ（ピアノ／Steinway D274）

　録音時期：2022年2月28日
　録音場所：イタリア、“Sala Eventi” - Cittadella della Cultura in Udine
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）