トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団の
首席コントラバス奏者を務めたドゥランテルによる1枚
パリ国立高等音楽院を経て、トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団の首席奏者を務めたドゥランテル。現在はオーケストラではなくソリストおよび室内楽奏者として、エベーヌ四重奏団やマティアス・ゲルネらと共演を重ねています。
【ドゥランテルの言葉(ライナーノートより)】
「約20年前、私はオーケストラの演奏から離れた。大きな決断だった。オーケストラは大文字の「O」がつく巨大な組織体であり、独自のヒエラルキーがあるチームだ。私はその扉を閉ざし、演奏を変えることなく、別の道を歩んだ。私は、クラシック音楽の世界でコントラバスが果たすべき別の役割を探し始めた。私の羅針盤は本能だけで、先入観はなく、唯一の安全策は、必要であれば立ち止まり、見たり学んだりするべき時を見極めることだった。
そして、過去と現在の作曲家、音楽家、室内楽奏者たちとの出会いが待っていた。
このCDは、まるで写真集のようである。歴史的なモニュメントの横に置いてあるような、街の名所のスライドをスクロールできる画ビューアーのようなものだ。この一連の画像に共通するものは何だろう? 他者を交えた遊び、という以外には何もない。
コントラバスには限界があると言われてきた。コントラバス奏者は「限界を押し広げている」とよく表される。私は、まさにその限界にいたかった。音の限界、音量の限界、テクニックの限界...。そして、僭越ながら、時代の先端。少なくとも夢の中では。」(輸入元情報)
【収録情報】
● シューベルト[1797-1828]:君はわが憩い
● クリシュトフ・マルジャートカ[1972-]/メリーナ・ドリノヴァー[1859-1891]:チャールダーシュ第3番
● ブリュノ・エルシュトロッファー[1978-]:舟
● ヴィターリ[1632-1692]/ロレンツォ・ジロドー編:ヴァイオリンのためのソナタより
Rugiero
Passa Galli
Capritio
Bergamasca
Chiacona
● ヴィゼ[c.1650-1725]/ブリュノ・エルシュトロッファー編:対話
● オロフ・ヨハンソン[1966-]:Mattis Valls
● ミカエル・マラン[1956-]:20 Bucks
● ドナルド・グラント[1980-]:Chrissie's
● フォーレ[1845-1924]:夢のあとに Op.7-1
ロレーヌ・エルストロッファー・ドゥランテル(コントラバス/1650年頃、ブレシア製 弓/Tristan Gouhoury)
ルーステン・サイトクーロフ(ピアノ)
ブリュノ・エルストロッファー(テオルボ)
クリシュトフ・マルジャートカ(フォーク・ピアノ)
ポーリーヌ・シャベール(オルガン)
ダヴィッド・ロンバルディ(フィドル)
録音時期:2023年8月6-15日
録音方式:ステレオ(デジタル)