再発まだかい！

往年のジャズミュージシャンも高齢になると自然と枯れてくるものですが、ヘイデンの場合はそれにあてはまりません。こんな素晴らしいアルバムをつくり、ベースの方もますます快調。ヘイデンから目が離せません。大人のジャズを聴かせてくれます。

2曲目の「Rabo de Nube」ジョー・ロバーノのソロが出るところで、いつもぞくぞくしてしまう。リベレーション・ミュージック・オーケストラは、どれもいいが、それぞれ別の個性を持っている。政治として聞くのではなく感性としてしか聞けないし、この前ではアンガージュマンも真空管のテレビくらいでしかない。

全曲同じようなテンポなんだけど、ずっと聴いててあきないです。ルバルカバの厳選されたシングルトーンに感動します。メセニーのすごくロマンチックでいいです。

眠れぬ夜に聴く曲として最高です。静かでメローな曲想は、ラテンの熱さばかりでなく、細やかな音の揺らめきに体が眠りの底に沈んでいくようです。

かつての“前衛の闘士”ヘイデンも最近は伝統に回帰しているようだが、これはいいアルバム。ヴォーカルもいいが、感心したのはストリングスのアレンジ。ゴージャスなんだけど辛口でモダン。アレンジャーはピアニストのアラン・ブロードベント。澤野工房のアルバムでは趣味の良いピアニストとしか思わなかったが、彼にこんな才能があるとは知らなかった。 というわけで、ヘイデンの作品としてはケニー・バロンとのデュオとともに愛聴盤となること必至。友情あふれる長文の解説を寄せたオリン・キープニュースもそう言っています。

　解放運動音楽交響楽団なる、物々しい名前を付けたアルバムです。

バイオリンにパットのギターがあり、静かながらキューバンなサウント が真夏の夜にはぴったりだ。ゴンサロのピアノが平凡なのがチョット心配だけど。

ジャケットを見ておっ！と思って購入しました。音も内容も満足のいくものでした。

チャーリー・ヘイデンのＣＤが５枚でこの値段だなんて、恐るべき激安商品です。中でも「ＳＩＬＥＮＣＥ」は愛聴物です。特にチェット・ベイカーの歌とトランペットは晩年とはいえ、味わい深く最高です。前衛派とはいえ、ヘイデンは独りよがりなところがなく、聴くものを楽しませてくれるので嬉しい５枚です。ＣＤ屋さんも、これならダウンロードに負けません。がんばれＣＤ!!