17世紀スペインとイタリアの大衆の息吹を感じる、歌と踊りを集めて
バーゼルのスコラ・カントルムの学生たちによって2011年に結成され、スペインとラテン・アメリカの古楽の紹介を目的とする「ラ・ボス・ガラナ」。「Lindoro(リンドロ)」レーベルより発売されたマティアス・ドゥランゴを中心としたスペイン・アルバムが好評を博した彼らが、今回は2つの撥弦楽器とバリトンというシンプルな編成で、17世紀にイタリアで活躍した、スペインとイタリアの作曲家の作品を集めています。カプスベルガーやランディといった比較的知られる作曲家の作品から伝承曲によるものまで、いずれも民衆歌の感覚を活かして書かれたもの。当時の躍動感あふれる地中海の民衆感覚がにじむ作品が多く、歌詞もあけすけさと詩的情緒すれすれを突いたきわどいものが少なくありません。力強くリズミカルな音楽が現在でもたいへん分かりやすく、抗いがたい魅力を持っています。
グループ名は「輝かしい声」という意味の彼ら、その名の通り張りと艶のある美しいセバスティアン・レオンの歌声と、息の合った器楽とのアンサンブルを堪能できるアルバムです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:ガリアルダ/この木蔭で
2. ミラヌッツィ:ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ
3. カルボンキ:Bのためのチャッコーナ・パッセジアータ
4. アラニェス:新参者のハヤブサ
5. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:誰が埋めてしまったのだ、私の財産を
6. アラニェス:甘やかに見下して
7. 作者不詳(17世紀):フィレンツェの歌
8. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:3人の娘たちが怒らせる
9. アニェス:わたしのいい人、その服の下に
10. カルボンキ:Eのパッサカーリ
11. ランディ:我が悲しみの源
12. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:スペイン女/わたしの苦しみと怒りで/スペイン人
13. ミラヌッツィ:おおクロリーダ、美しくもやさしく
14. カプスベルガー:魅惑的な、愛らしいお嬢さんたち
15. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:あなたの美しさは、ご婦人よ
16. カプスベルガー:我がアヴリッラよ
17. アラニェス:告白してくれてもいいのに
18. 作者不詳(17世紀)/ステファーニ:フォリア/キプロスの庭園に寄せて
19. ランディ:アマリッリデ、ああ!来てくれ
20. 作者不詳(17世紀):チャッコーナ
21. 作者不詳(17世紀)/アラニェス:さあ、ギターを
ラ・ボス・ガラナ
セバスティアン・レオン(バリトン)
ルイ・カペイユ(バロック・ハープ)
エドウィン・ガルシア(バロック・ギター)
録音時期:2019年4月26-29日
録音場所:ドイツ、ハルティンゲン、聖ゲオルグ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)