イタリアの作曲家による『フォリア』100年の旅
かつてヨーロッパで一世を風靡した旋律「フォリア」。15世紀末ポルトガルが起源といわれる作者不詳のこの名旋律は伝播していき、様々な作曲家の作品に取り入れられました。本アルバムではイタリアの作曲家に焦点を絞り『フォリア』の変遷をたどります。
フレスコバルディ→コレルリ→スカルラッティ→ヴィヴァルディと時代が進むにつれ、旋律は複雑な変奏曲へ、編成は大きくなり、やがてジェミニアーニ[1687-1762]では『コンチェルト・グロッソ』の大輪の花を咲かせます。
屈指のチェンバロ奏者、中野振一郎とコレギウム・ムジクム・テレマンの親和性高いアンサンブルが、作品の世界を瑞々しく色彩豊かに表現していきます。リマスター盤。(メーカー資料より)
【収録情報】
1. 作曲者不詳:フォリア ト調
2. フレスコバルディ:フォリアの主題によるパルティータ ト調
3. コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのフォリア ニ短調 (Roma 1700)
4. A.スカルラッティ:チェンバロのためのフォリア ニ短調
5. ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのラ・フォリア ニ短調
6. ジェミニアーニ:コンチェルト・グロッソ ニ短調『ラ・フォリア』
中野振一郎(チェンバロ)
コレギウム・ムジクム・テレマン
録音時期:2002年2月7,8日
録音場所:兵庫県、神戸新聞松方ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
リマスター(2024)