月は誰のもの? 南極、海洋、アフリカの前例に学ぶ

A.c.グレイリング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784760156290
ISBN 10 : 4760156291
フォーマット
出版社
発行年月
2025年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

民間企業や国家がこぞって参戦する「宇宙開発」――
軍事的にも経済的にも注目の的であるその場所を、
独占や紛争から守り、平和的に管理することは可能か? 

「共有地(コモンズ)の悲劇」を回避するために、
著名な哲学者が参照すべき「3つの前例」をひもとく! 
南極、海洋、アフリカの歴史に学び、
「人類の共同の利益」を守るための議論の土台をつくる一冊。

“この本が最初に出版されたとき、大きな関心を呼んだことは注目に値する。唯一の否定的な反応は、宇宙産業の関係者からのものであり、彼らは条約やルールに縛られない自由な活動を望み、規制には後ろ向きだ。そのこと自体が警告であり、本書の主張を裏づけるものである。[‥]本書は、宇宙技術や宇宙飛行、月の地質や技術工学的な問題に関する本ではない。地球の大気圏外での人類の活動について、国際合意の枠組みが必要なことを明確に示した本である。また、同様のニーズを満たすための取り組みがいかに難しいか、それが明らかになった最近の事例を関連づけて考察した本でもある。そうした事例から教訓を得て、各国政府やほかのすべての関係者に対して未来に向けた理性的な思慮を促し、宇宙活動を規制するという問題について世界の議論を促すことに貢献できれば、本書の目的は達成されたと言えるだろう。”(「新版刊行にあたって」より)

【著者紹介】
A・C・グレイリング : ノースイースタン大学ロンドン校ニューカレッジ・オブ・ザ・ヒューマニティーズの創設者兼校長であり、哲学教授でもある。ロンドン在住

道本美穂 : 英語翻訳者。東京大学文学部社会学科卒業。大手通信会社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 月をみるもの さん

    宇宙や月の領土権を議論する上での前史として、南極・海洋・アフリカがどのように扱われてきたかを振り返る。ガンダム世界では、悪の権化のように言われる地球連邦だが、宇宙に出る前に連邦政府が打ち立てている時点で、我々のいる世界線よりは遥かに先進的なんだよな (^^;) 個人的には、月資源が採掘できるくらいの技術があるなら、南極で資源開発したほうが簡単〜先にそっちで紛争起きるやろ、、って感じ。南極条約(←コロニー落とし禁止したやつではなく古いほう)自体は無期限だが、資源開発停止は2048年に解禁だそうな。

  • shikada さん

    技術革新が進んで、月での資源採取や月面旅行も視野に入ってきている。ただ月についての個別具体的な取り決めはまだなく、下手をすると野放図なゴールドラッシュが起きてしまう。そこで南極条約や宇宙条約といった世界共通のルールがどう作られ、機能していたか前例に学ぼう、という一冊。南極条約や宇宙条約は、冷戦下で南極や宇宙を地政学的に無害な場所にしようというある種の問題棚上げのもとに生まれたが、民間企業による開発が進んでくるとその維持が難しくなってくる。結局、条約に強制力がないとやったもん勝ちになってしまうのが難しい

  • お抹茶 さん

    南極,海,アフリカの争奪戦を振り返り,宇宙への進出の際の危険性を説く。南極条約は,第4条で領土権問題を棚上げし,科学研究のために解放した。しかし南極条約体制のガバナンスは脆弱で,違反があっても救済策を強制する手段がない。禁止事項は締約国の善意でのみ成立している。国の利益や威信を高めるため,月や火星でアフリカ争奪戦の再現が起こることは確実。宇宙は無主の地ではなく人類共同の財産と認識すべし。

  • Humbaba さん

    人は長い年月をかけて科学技術を発達させてきた。それによって豊かな暮らしができる人の数は増えたと言える。しかし、では人が昔と比べて賢明になったのかと言われると、なかなか首肯しずらいところはある。昔の人よりも多くのことを知り、様々な情報にアクセスできるようになっても人の心の成熟はまだ発展途上であると言わざるを得ない。なまじできることが増えただけに、問題が発生した時の被害の範囲は広がっているとも言える。

  • Go Extreme さん

    https://claude.ai/public/artifacts/bbd53895-f1be-4918-a4e6-a3733d2d525c

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