悲劇の予言者カサンドラの物語による2つのドラマティック・カンタータ!
ギリシャ神話におけるトロイア王プリアモスの娘で「悲劇の予言者」とも呼ばれる王女カサンドラ(カッサンドラー)。予言の才能がありながらも、呪いによって誰にも信じてもらえなくなってしまったカサンドラの物語を、3つのバージョンで収録した意欲的な企画。ヴェネツィアの貴族ベネデット・マルチェッロ[1686-1739]による劇的カンタータ、同じ台本を使用してヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ[1732-1795](J.S.バッハの第9子)が作曲した劇的カンタータ、そして現代作曲家のロゼッラ・スピノーザがギリシャの詩人リュコプローン(アレクサンドラ)の詩に注目して、古代と現代の対話を模索した作品です。
これらのカンタータで独唱パートを歌うのはイタリア、リミニ生まれのアリアンナ・ランチ。ロッシーニ音楽院でオペラ歌唱の学位を取得し、ロベルタ・インヴェルニッツィにバロック歌唱法を学んだ次世代の有望な古楽系歌手のひとり。声楽面だけでなく古代の鍵盤楽器、特にクラヴィシンバルムの研究や中世の音楽などにも関心を広げています。またイタリアの鬼才バロック・ヴァイオリニスト、ロベルト・ノフェリーニらの参加もポイントです。(輸入元情報)
【収録情報】
● B.マルチェッロ:カサンドラ S.240B〜メゾ・ソプラノとチェンバロのための劇的カンタータ
● J.C.F.バッハ:カサンドラ WF.XVIII/I, G.46〜メゾ・ソプラノ、弦楽とチェンバロのための劇的カンタータ
● スピノーザ:カサンドラ(2022)〜メゾ・ソプラノ、弦楽とチェンバロのための
アリアンナ・ランチ(メゾ・ソプラノ)
ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
アンナ・ノフェリーニ(ヴァイオリン)
ジルベルト・チェラント・ジュニア(ヴィオラ)
ジャコモ・グラーヴァ(チェロ)
キアラ・カッターニ(チェンバロ)
録音時期:2022年1月、11月
録音場所:イタリア
録音方式:ステレオ(デジタル)