思い通りに、自由自在に操られているリコーダーというのは気持ちがいい。（Apr/2001）

ブラボー！と言いたくなるような、楽しいアルバム。リコーダーのオリジナル曲は１曲もありません。

本村睦幸さんが仲間たちとナポリ派のリコーダー・コンチェルトを録音したもの。スカルラッティやマンチーニの名前は、リコーダーに関心のある方にはおなじみだと思うが、サッロ、メレ、フィオレンツァ、バルベラなど、時々録音されることはあるものの、あまりなじみのない作曲家の作品も収録している点は、注目される。演奏は、本村さんの安定したテクニックと気心の知れた仲間たちのステキなアンサンブルを楽しむことができる。欲を言えば、本村さんの性格によるのか、良くも悪くもすごくまじめな演奏となっており、「ジュゴンボーイズと仲間たち」なんてイカシタ名前のアンサンブルとの共演なのだから、もう少し遊び心に満ちたお茶目な演奏になると、イタリアン・ナポリタンの雰囲気が出ていたかもしれませんね。

美人リコーダー奏者ミカラ・ペトリのアルバムコレクション。ビバルディをはじめとするバロック、児童合唱との共演、ギターとの共演曲といったさわやか系のもの、ライトクラッシック風の小品集といったものが収められている。バッハの作品をはじめフルートの曲をリコーダーで演奏しているものもある。CD4とCD5のシモーネ率いるアンサンブルは流石である。CD10のグリーグの小品集は指揮者のカムのサポートもあり、なかなかよかった。CD12の現代曲集はとても良かった。どれも録音は秀逸。

ブリュッヘンはうまいのだが、息やテンポの揺らし方があまり好きになれなかった。レオンハルトも同様にこぶしを効かせる演奏が特にバッハで好きになれず、彼らの演奏は、それ以来４０年も聞いたことがなかった。今回まとめてブリュッヘンの演奏を購入し、昔と同様な感想を持った。ただ曲によってはこういうスタイルも合っているものがあった。それにしても、このような癖のある演奏をするなら、もっと楽しそうにやれば良いのにと思う。真面目にやっているので余計癖が気になるのだ。

渋い音楽中心だが、リコーダーの素朴な音色のおかげで肩の力の抜けた作品集として聴ける。昼下がりのBGMとして、苦いコーヒーでも飲みながらどうぞ。

思ってたより意外に良かった！

師匠Svendsenゆずりの真面目な演奏態度＋気持ちのよいスピード感。鳥にちなんだ選曲ですが、つきなみなアルバムではない。

リコーダー６人とチェンバロ、チェロの計８人が色々と組合せを変えて、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。Becker(1623-1679)は珍しい録音です。

スウェーデンというのは女性リコーダー奏者が多いのか、この演奏も４人の女性。どちらかというと近代・現代ものが多く、選曲がユニークです。