ファン・アイクを聴くために購入したが、その他のいずれの演奏もなかなか。特に１枚目がいい！録音も優秀。お薦め。

17世紀オランダの天才音楽家ヤーコブ・ファン・アイクの作品が先ず耳に飛び込んでくる。盲目の貴族にして科学者、またカリヨンの奏者でもあったアイクの演奏は全て即興で行われた。本来ならその音楽は楽譜として残らないはずだった。しかし高まる人気に出版業のパウル・マタイスが、採譜し楽譜化。あわせて7つの作品集が編集され後世に伝えられた。ベルダーのリコーダーは、このアイクの作品を完璧な技巧をもって現代に蘇らせる。以降、18世紀の諸作品が並ぶ２枚目まで、ベルダーの音楽性豊かなリコーダーが、1000円未満で楽しめた。

さすがにリコーダーの天才。 こんなに素晴らしい演奏が出来るとは、どういう呼吸法をしているのでしょうか。但し、贅沢な話ですが、リコーダーばかり聴いているとやや飽きます。ソロより、他の楽器とのアンサンブルの方が聴きやすく感じました。

BISレーベルへの録音が多いDan Laurinですが、好アルバムで、リコーダーの可能性を感じさせてくれます。

さすがLaurin。メック社の教育用モデルのリコーダーを使って演奏もピカイチ。どちらかというと現代曲中心の、リコーダー独奏アルバムです。

師匠Svendsenゆずりの真面目な演奏態度＋気持ちのよいスピード感。鳥にちなんだ選曲ですが、つきなみなアルバムではない。

リコーダー６人とチェンバロ、チェロの計８人が色々と組合せを変えて、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。Becker(1623-1679)は珍しい録音です。

リコーダーとピアノの組合せも、良い録音バランスと名人芸が備われば、こんなに聞きやすいのですね。

初期イタリア・バロックのMariniやMerula、後期バロックのMarcelloを取り上げて、意欲的な演奏ぶり。曲によっては、アレッと思うような演奏もあり。

スウェーデンというのは女性リコーダー奏者が多いのか、この演奏も４人の女性。どちらかというと近代・現代ものが多く、選曲がユニークです。