検証 安保法制10年目の真相--仙台高裁判決の読み方 朝日新書

長谷部恭男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022953254
ISBN 10 : 402295325X
フォーマット
出版社
発行年月
2025年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

仙台高裁判決が示す「手がかり」とは何か。「解釈改憲」とは言えない理由を第一人者が読解!国会前デモなど大論争を巻き起こした安保法制の成立から10年。原告約7700人、約1700人の弁護団による安保法制違憲訴訟は、全国22の地裁や支部で25件起こされた。結果は“全敗”だが、唯一の憲法判断に踏み込んだ仙台高裁判決には重要な論理が隠されている。それをどう組み立てれば、集団的自衛権の行使が実は不可能だと言えるのか。古来、用いられた「書く技法」によって記された、深層の論理は、いかに読まれるべきか。急逝した仙台高裁裁判長の真意と今後を見通す。

目次 : 第1章 安保法制とは何だったのか(豊秀一)/ 第2章 安保法制問題の論点(長谷部恭男×豊秀一)/ 第3章 裁判長たちが聞きたかったこと(長谷部恭男×棚橋桂介×豊秀一)/ 第4章 裁判長が行った異例の補充尋問(長谷部恭男×棚橋桂介×豊秀一)/ 第5章 初の憲法判断に踏み込んだ判決(長谷部恭男×棚橋桂介×豊秀一)/ 第6章 判決と裁判を深掘りする(長谷部恭男×棚橋桂介×豊秀一)/ 第7章 「上告しない」という判断(長谷部恭男×棚橋桂介×豊秀一)/ 第8章 憲法と集団的自衛権の現在地(豊秀一)/ 巻末資料

【著者紹介】
長谷部恭男 : 憲法学者。早稲田大学大学院法務研究科教授

棚橋桂介 : 弁護士。元安保法制違憲訴訟全国ネットワーク事務局長。山梨の訴訟(東京高裁)といわきの訴訟(仙台高裁)で長谷部教授に証人尋問した

豊秀一 : 朝日新聞編集委員(憲法・司法担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ponnnakano さん

    巻末に仙台高裁判決文があるので最初にこれを読んでみたが、法律の素人なのでゆっくり読んでも頭に入ってこない。その後、最初から読み始めると、かなりわかりやすく書かれていて、そう読むのかという学びがあった。この判決も知らなかったし、ニュースで見ても一瞬で忘れられてしまいそうな社会状況なので、専門家や報道が一般の人に伝える機会をもっと増やして、諦めず理解を広げていくことがとても大事だと思った。安保法制が国会で成立したときは絶望したが、この判決の読み方であればまだ少しは希望がある。本当は明白に違憲と言ってほしいが。

  • Ise Tsuyoshi さん

    法廷に立った長谷部教授、棚橋弁護士と取材記者による解説。何が存立危機事態か、「条件を厳格に守れば、結局武力の行使は認められないはず」「実質的にはこの判決は、集団的自衛権の行使は認められないと言っている」(長谷部、p.46)。教授も認めるように、この考え方には「そういう解釈変更をしようとする人たちは、理詰めでものを考えられる人たちなのか」(p。48)という問題が残る。「判決は一つの解を示したが、これを足がかりに、この国の平和主義と立憲主義を、真っ当な国のかたちを取り戻さなければならない」(棚橋、p.198)

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