国連平和構築 紛争のない世界を築くために何が必要か

長谷川祐弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784535587168
ISBN 10 : 4535587167
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
325p;20

内容詳細

ブトロス=ガーリの「平和への課題」から、コフィ・アナンの「より大きな自由を求めて」、潘基文の「HIPPOパネル」設立、そしてグテーレスの「紛争予防」の行方―。変貌する紛争、問われる指導者の志と役割。

目次 : 第1章 国連平和構築政策の誕生―ブトロス=ガーリが志したもの/ 第2章 「人間の安全保障」の誕生と進化―マブーブル・ハックの構想/ 第3章 平和維持から平和構築へ―ブラヒミ勧告と国連の新しい指針/ 第4章 国連平和活動の政策転換―二〇一五年の三つの報告書と二〇一七年の改革案/ 第5章 平和構築と民主化―移行期正義と「法の支配」の課題/ 第6章 紛争後の経済社会開発―持続可能な開発目標の意義/ 第7章 政治文化と政治行動―指導者の役割はどう変化したか/ 第8章 紛争後社会における指導者の志―「永遠なる平和」のために

【著者紹介】
長谷川祐弘 : 1942年生まれ。ミシガン大学卒業、国際基督教大学修士(国際行政学)、ワシントン大学博士(国際関係開発論)。1969年から37年間、国連に勤務。カンボジア総選挙UNV選挙監視団統括官(1993年)、ソマリア国連平和活動、政策企画部長(1994)、国連開発支援活動調整官(ルワンダ1995‐96年;東ティモール2002‐06年)、国連事務総長特別代表(東ティモール担当、2004‐06年)など要職を歴任。国連退職後は法政大学教授(2007‐13年)、国連大学客員教授(2007‐15年)、国連学会理事(2007‐16年)などを務め、NPO法人日本国際平和構築協会理事長、日本国際連合協会学術交流担当理事、国連システム学術評議会東京事務所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • YN さん

    元UNDPの方の国連が実施する平和構築についての書。 前半はガリ以降グテーレスまでの国連と平和構築の変遷について。後半は紛争の理論にわけいる。 平和維持活動、平和構築活動の統合化の潮流を辿る。 後半の部分は、著者自身の経験から、現地リーダーの将来を見据えたコミットの重要性、そして外部のドナーはそれを現地の視点にたち支援することの 必要性を述べる。

  • とある本棚 さん

    平和構築分野の研究には必読の文献だと思う。国連文書に依りながら、1990年代から現代までの国連の平和構築の取り組みやフレームワークを概観できる。また、平和構築と銘打っているものの、平和構築後の開発フェーズについても言及があり、開発実務者にも参考になる部分があると思う。ただ、全体を通じて抽象的な議論が多めで求められる予備知識が多く、完全には理解できたとは言い難い。また、本書の意義を損ねるものではないものの、後半部分は些か冗長で読みづらい。

  • s さん

    講義のレポートを書く際の参考資料として購読。国連がいかに平和構築を目指してきたかを概説するものだが、リアリズムの自分は全て武力に頼らずで解決できるのは限界があるんじゃないかなと思った。

  • 325 さん

    平和構築には多面的なアプローチが必要であると感じた。平和構築とは紛争を終結させるだけではない。対立する指導者の考えを理解し、お互いが納得する解決方法を導き出す。そこには貧困の削減、戦闘員の社会復帰、経済の安定などの国の開発的要素も含まれる。「平和とは一体何なのか?」そんな事を考えさせられる一冊であった。

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長谷川祐弘

特定非営利活動法人日本国際平和構築協会理事長、財団法人日本国連協会学術交流担当理事、国連システム学術評議会(ACUNS)東アジア連絡事務所長、広島ピースビルダーズ評議会委員長、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟評議員、地球憲章アジア太平洋日本委員会理事、グローバルガバナンス推進委員会座長。ミシガン大学

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