基本情報
内容詳細
“子どものため”を、子ども自身はどう経験しているか?子どもは、家族の個人化や自身の準主体化、「子どものため」の制度、実践、価値観をいかに経験しているか。そのリアリティとポリティクスを、離婚、生殖技術、児童養護施設、児童虐待の事例から明らかにし、家族変動と子どもをめぐる理論的・経験的研究をさらに展開していく。親子関係・ケアの理論に新たな論点を示す挑戦的な書。
目次 : 序章 家族変動と子どもをとらえる視点/ 第1章 「子どものため」の社会学的記述に向けて―「子どもの視点」や「脆弱さ」をどう組み込むか/ 第2章 親の離婚と不仲をめぐる子どもの語りと「子どものため」の論理―身の上相談の分析から/ 第3章 第三者が関わる生殖技術と子ども―家族の多様性と子どもの語りをめぐるポリティクス/ 第4章 児童養護施設の日常生活と子どもの経験―小学生男子の“友人”関係形成を例に/ 第5章 被虐待児に対する「子どものため」の臨界―被虐待児は「子どものため」の支援/介入とエイジェント化をどのように経験しているか/ 終章 家族変動と子どもをめぐる複雑さ
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人物・団体紹介
野辺陽子
1970年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門:家族社会学、アイデンティティ論、マイノリティ研究。高知県立大学地域教育研究センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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