韓国の変化日本の選択 外交官が見た日韓のズレ ちくま新書

道上尚史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480075000
ISBN 10 : 4480075003
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

従軍慰安婦や「徴用工」問題をめぐる歴史認識、経済、教育からコロナ対応まで。日本と韓国の溝がますます深まっている。日本が経済成長を遂げ、アジアを牽引した時代はすでに過去のものとなった。一方、韓国はグローバリゼーションに適応し、飛躍的な変化を見せている。この現実から目を背けず、近くて遠い隣国とどう向き合うべきか。長きにわたり韓国に駐在し現地事情に精通した外交官が、韓国市民の本音や日本観を冷静に分析。中国や世界も視野に、日本の進むべき道を提言する。

目次 : 第1章 韓国社会の変化(一九八〇年代の韓国/ 世紀の変わり目―合理的な日本観と金大中大統領 ほか)/ 第2章 韓国の日本観―2011〜22年(ソウル―これは自分の知っている韓国ではない/ 釜山―毎日デモの中、「日韓には何の問題もない」 ほか)/ 第3章 日本側が留意すべき点(日本から見た韓国―四〇年で三回の「発見」/ 日本側が留意すべき八つの点 ほか)/ 第4章 日本の前を行く中韓(「日中韓協力」で見たもの/ 北京、ソウルでの私の見聞 ほか)/ 第5章 日本の心理と選択―傲慢と憤懣を超えて(「グローバル化に距離を置け」論/ 行政アップデートへの抵抗感 ほか)

【著者紹介】
道上尚史 : 1958年大阪生まれ。東京大学法学部卒。ソウル大学研修後ハーバード大学修士。韓国で5回計12年勤務し、外務省きっての韓国通。在中国大使館公使、在韓国大使館総括公使、在ドバイ総領事、在釜山総領事、日中韓協力事務局長の後、現在駐ミクロネシア連邦大使。中韓両国で公使を務めた外交官第一号。新聞・雑誌寄稿、大学講演等、対外発信に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kan さん

    外交官視点からリアルな日韓関係を、豊富なエピソードを交え分析し、言いにくいことを言語化してくれて頷くことも多く勉強になった。日本へ「マウントをとろうとする傾向」には唸ってしまった。先日聞いた講演でも、「日韓関係は垂直的関係から競合的関係=日本と肩を並べ先進国同士の関係へ」とあり、短期間で関係性が変化すると特にそうなのかもしれない。今週、ソウルのヒュンダイやLGの視察に行き「見せたい韓国像」が明確に見え、本書にある「日本企業はもうライバルではない」という自負も垣間見え、なんとも言えない気持ちになった。

  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」 さん

    ▼著者は長らく韓国に駐在した日本の外交官。大阪府出身。▼日韓には歴史観や政治にかかわる諸問題で摩擦がある。また日韓の人々の相手の国に対する理解の仕方にも随分と差があるが、互いにそのことを理解していない。その様な事柄について著者が交わりを深めてきた両国の人々の本音を冷徹に分析しつつ、どのように日本は隣国に向き合っていくべきかを述べている。▼日韓双方にとって嬉しくなるような話題もあるし互いに向けた苦言も含まれている。▼日本が韓国に比べて遅れている点もはっきり指摘している。この点、大いに学ぶべきだろうと感じた。

  • 二人娘の父 さん

    外交官という立場からの「日韓のズレ」。これは貴重かつ興味深いエッセイ。かかわっている年月も20年以上と長く、時系列における変化もよく分かる。正直、外交の世界は私には未知であり、分からないことだらけなのだが、外交官の矜持、誇りというものを知る。大事なことだと思う。少なくとも隣国にネチネチと嫉妬心を持ったり、「消滅!」などと叫んで悦に入るような部類の人たちにはできない仕事だろう。

  • すのさん さん

    日韓の民間での文化的な交流の盛り上がりが、全てを解決してくれると考えてはいけない。ソフトパワーとハードパワーのどちらもが重要であると筆者は言う。日韓の歴史にお互いが真摯に向き合い、正確な歴史を認識することが何よりの課題であることがわかる。隣国ながらもその人間性や価値観など、異なる面を自身の駐在経験をもとに日韓の対日、対韓意識の差を分析してもあり、非常に興味深かった。終盤では日本が中韓に遅れている面についても説かれている。

  • とろりんとう さん

    2022年10月、日経新聞書評本。在中国・在韓国大使館公使等を経験した外交官による著書。日本人の韓国観、韓国人の日本観のギャップが著しい。互いにマウントを取り、理解する努力を怠り、心理的に無視の状態。韓国だけでなく、中国にも同様の傾向が見て取れる。日本全体が内向きになる中、国際社会での日本のプレゼンスが低下し続けている。外交官として危惧し、日本の進むべき道を提言しているが、一朝一夕に解決できるものではない。日本人としては、まず中韓のグローバル社会における事実を客観的且つ冷静に見ることから始めるべき。

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