新しい刑務所のかたち 未来を切り拓くPFI刑務所の挑戦

西田博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784796871105
ISBN 10 : 4796871101
フォーマット
発行年月
2012年06月
日本
追加情報
:
247p;19

内容詳細

今までにない民営刑務所構想に法務省はどう動いたのか…。PFI刑務所が開所するまでの経緯と、著者の人徳と情熱を記録した「西田ファイル」の“読む”ドキュメンタリー。日本初となる、官民協働で運営する「PFI刑務所」を実現させた著者が、これからの“刑務所”の在り方を問う。

目次 : 第1章 地域共生型刑務所誕生/ 第2章 官民協働による地域共生型刑務所/ 第3章 日本の刑務所の実情と官民協働の模索/ 第4章 再犯率ゼロを目指す社会復帰促進センター/ 第5章 日本のコミュニティ・プリズンとして

【著者紹介】
西田博 : 1954年生まれ。高知県出身。法務省大臣官房審議官(矯正局担当)。1977年中央大学法学部を卒業後、法務省に入省。以降、盛岡少年刑務所長、法務省矯正局総務課国際企画官、広島矯正管区第二部長、法務省矯正局参事官、法務省大臣官房参事官(矯正担当)、法務省矯正局総務課長などを歴任。2011年4月より現職に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヤギ郎 さん

    日本には民間に業務委託された刑務所がある。PFI(Private Finance Initiative)とは、公共施設の建設、維持管理、運営に民間の資金や経営能力を活用する、行政による新しい手法である。(イメージでは、業務委託が近いかもしれない。)本書は、PFI刑務所の導入の最前線に立った矯正局官僚の記録である。学術本というよりは、現場の人間が国民(市民)や民間とどのような議論をして、PFI方式導入にいたったかを書いている。また、刑務所の未来への示唆もしめしている。一度刑務所見学へ行ってみたい。

  • takizawa さん

    政策立案担当者の手になるPFI刑務所についてのまとめ。刑務所は典型的なNIMBY施設だが,刑務所を誘致するということは刑務所を支えるスタッフが地域に根付くこと。過疎化の進む地方自治体にとっては「最後の地域振興策」(p.25)となる。構造改革特区法を用いてPFI事業を進めることを決めたあたりからは官僚の仕事の醍醐味が伝わってくる。センター生(受刑者ではない!)の社会復帰支援プログラムには錚々たる企業が名を連ねており,こういう小さな積み重ねで偏見がなくなればいいなと思う。

  • saku_taka さん

    PFIの手法を用いて民間の叡智を生かした刑務所が、日本に4つある。その立ち上げや運営の中心にいた、法務省高官による紹介である。ただし、無味乾燥な理論的な内容ではなく、実際上の困難や工夫などが描かれており、興味深く読んだ。筆者も書くとおり、ここに入っている人とたちは、社会的な回復の可能性の高い人たちであり、すべての刑務所で同様にうまくいかないだろう。また、「民間だから」という理由でうまくいくわけではない。むしろ国の政策上の閉鎖性の開放が、何より大切に違うない。

  • vonnel_g さん

    ここで取り上げられているのは、業務の一部を民間委託してある程度の自由度を持ち、犯罪傾向の進んでいない受刑者の社会復帰の場を目指す新しい刑務所。多彩な職業訓練や治療プログラム、盲導犬育成のアイデア、地域とのコミュニケーションのあり方、海外の民間運営の方法など、様々な取り組みが興味深い。

  • ちか さん

    表面的。役所的。問題点をもっとさらけ出すべき。

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西田博

1954年高知県生まれ。77年中央大学法学部卒業後、法務省入省。盛岡少年刑務所長、法務省矯正局総務課国際企画官、広島矯正管区第二部長、法務省矯正局参事官、法務省大臣官房参事官(矯正担当)、法務省矯正局総務課長などを歴任。2011年法務省大臣官房審議官(矯正局担当)。2013年法務省矯正局長(本データ

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