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郵便局の裏組織 「全特」 権力と支配構造

藤田知也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334953782
ISBN 10 : 4334953786
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan

Content Description

日本最強の集票マシン―。全国郵便局長会(全特)はそんなふうに呼ばれる。第2次安倍政権の発足以降、3年に1度の参院選で組織の代表を自民党公認候補として比例区に立たせ、2013年は42万票、2016年で52万票、2019年は60万票と躍進。いずれも自民党ではトップ当選だ。投票総数の1%を超え、会員1人あたりの平均集票数は30票超に。不祥事に塗れた2022年の参院選は票を落としたが、それでも組織代表を国会に送り込む他の業界団体と比べれば、集票能力の高さはピカ一だ。強さの秘密はどこにあるのか。朝日新聞経済部の記者が、これまでベールに包まれてきた活動実態を内部資料や証言をもとに明らかにし、組織運営と会社経営の矛盾や限界も検証する。

目次 : 第1部 暴走(お客さま=選挙の票/ 不正を隠蔽した日本郵便/ 郵便局舎を私物化する理由/ 犯罪続発のスパイラル)/ 第2部 源流(自己愛と被害者意識の局長史観/ 郵政民営化法の変遷/ 安倍政権で加速した組織腐敗)/ 第3部 構造(上意下達の恐怖支配/ 会社人事を操るカラクリ/ 年40億円超の局長マネー/ 歪む目的と存在意義)/ 第4部 行方(変革ゼロなら消えていく)/ 終章 組織改革三つの提言

【著者紹介】
藤田知也 : 朝日新聞記者。早稲田大学大学院修了後、2000年に朝日新聞社入社。盛岡支局を経て、02〜12年、「週刊朝日」記者。経済部に移り、18年4月から特別報道部、19年9月から経済部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ばんだねいっぺい

    駆け足で読まざるを得なかったのが残念。郵便局がこの世に数ある集票マシーン組織のひとつとして、裏表のスケジュールを駆使して活動していたことを知る。郵便局の土地をめぐる話は、目からウロコ。風景の見方が変わる。

  • kuroma831

    郵便局長の社外任意団体である全特についてのルポ。国内最大級の集票組織でもある全特が目的を見失い、組織疲弊を起こしながら迷走する姿が描かれる。サービスは低下し、不祥事は起きまくる印象の昨今の郵政だが、組織改革が進まない大きな要因が全特である。任意団体なのに会社の人事権に介入し、民営化後も社外から来た経営陣は局長会に配慮しないと何もできない。こうした利権構造を止めるための民営化だったのに、中途半端に国営と民営化の悪いところを混ぜたような現状になっている。経営悪化が進む中で帰る気のない経営陣にもげんなりする。

  • Hiroo Shimoda

    郵便局長がここまで時間を割いて選挙活動をしていることがまず驚き。既得権のためと思いきや、もはや何のためかも怪しくなっており、現状維持バイアスとごく一部の人の権力のためという印象

  • Akio Kudo

    ★★★★★ 余りにも濃厚な取材に驚く。ブラック企業大賞の郵便局にこんな集票マシーンの役割があり、その内実が全く時代錯誤でブラックすぎることに驚く。人口減なのに減らない郵便局の数。経営が苦しくなれば国民に負担を被せる。まさに救いようがない

  • Katsumi

    『郵便局の裏組織〜「全特」 ―― 権力と支配構造』藤田 知也 読み応えがあった。なんで郵便局がこんなところにあるんだろうと思うことが多々あったが合点がいった。

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