なぜ公害は続くのか 潜在・散在・長期化する被害 シリーズ 環境社会学講座

藤川賢

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787723017
ISBN 10 : 4787723014
フォーマット
出版社
発行年月
2023年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;19

内容詳細

公害は「過去」のものではない。問題を引き起こす構造は社会に根深く横たわり、差別と無関心が被害を見えなくしている。公害の歴史と経験に学び、被害の声に耳を澄まし、犠牲の偏在が進む現代の課題を考える。

目次 : 序章 公害はなぜ続くのか―不可視化される被害と加害/ 1 公害とは何か―被害拡大の構図と教訓(足尾銅山鉱煙毒事件にみる公害の原型/ 自然と生活を軽視する論理に抗う―新潟水俣病にみる公害被害の現在 ほか)/ 2 環境的不公正の潜在と拡大―長期化・グローバル化する被害(食品公害問題の長期化―なぜカネミ油症被害者は被害を訴え続けなければならないのか/ 熱帯材と日本人―足下に熱帯雨林を踏み続けて ほか)/ 3 公害は終わっていない―新たな課題と経験の継承(NIMBYと「公共性」―産業廃棄物処理施設をめぐる公共関与と合意形成/ 水俣病にとっての六五歳問題―「先天性(胎児性)という問い」から ほか)/ 終章 不可視化に抗うために―公害を生み続ける社会をどう変えていくか

【著者紹介】
藤川賢 : 明治学院大学社会学部教授

友澤悠季 : 長崎大学環境科学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 更紗蝦 さん

    公害が繰り返される“仕組み”がとてもよく理解できる内容です。日本では「環境の不正義」の問題は「個人の道徳観」レベルの事として捉えられがちですが、本書では「手続きの公正性」という視点で取り上げられており、突き詰めればそれは「道徳」ではなく「哲学」の範疇に突入すると言っても過言ではありません。本書では深く掘り下げられていませんが、環境運動への批判を女性差別と結びつける言説が後を絶たないことへの言及があり、この点は「よくぞ指摘してくれました」と思いました。

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