選挙との対話

荻上チキ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787235466
ISBN 10 : 478723546X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年10月
日本
追加情報
:
180p;21

内容詳細

「あなたにとって選挙とは?」
「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、
それとも「行っても/行かなくても変わらないもの‥‥?」

近年、国内外を問わず、選挙のあり方そのものが問われる事態が相次いで起こっている。こうした状況のなかで、選挙に関して「科学的に」わかっていることはなんなのか。またそれを知ることは、私たちの生活にどのように関係してくるのだろうか。

2009年以降、自民党の勝利が続く日本の国政選挙について、政治学やデータ分析の専門家たちはどのように見ているのか。国際的にみて女性の社会進出が遅れているといわれている日本の現状は? またそれを取り巻くメディアの状況は? そして、若い世代が感じている日本の選挙のリアルとは?

科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。

【目次】
まえがき 荻上チキ
第1章 なぜ自民党は強いのか?――政治に不満をもつのに与党に投票する有権者 飯田健
第2章 選挙制度は日本の政治にどう影響しているのか?――自民党一党優位の背景を説明する 菅原琢
第3章 なぜ野党は勝てないのか?――感情温度や政党間イメージについて 秦正樹
第4章 なぜ女性政治家は少ないのか?――政治とジェンダー、政治家のメディア表象について 田中東子
第5章 政治家にとって対話とは何か?――杉並区長・岸本聡子氏インタビュー 岸本聡子(聞き手:永井玲衣/荻上チキ)
第6章 私たちはどうやって投票先を決めているのか?――日本の有権者についてわかっていること、データからわかること 大村華子
第7章 わたしたちにとって選挙とは何か?――選挙をめぐる哲学対話 永井玲衣/荻上チキ
あとがき 荻上チキ

【著者紹介】
荻上チキ : 評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。ストップいじめ!ナビ代表理事。社会調査支援機構チキラボ所長。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。「荻上チキ・Session‐22」で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ギャラクシー賞大賞を受賞

飯田健 : 同志社大学法学部政治学科教授。専門は日本とアメリカの有権者の選挙での投票行動・世論

菅原琢 : 政治学者。専門は政治過程論。選挙と政治についてデータをもとにした分析を世に広く提供し、メディアなどの調査や分析のアドバイザーも務めている。戦後の衆参両院議員の国会での活動履歴や発言を一覧にしたウェブサイト「国会議員白書」を運営

秦正樹 : 大阪経済大学情報社会学部准教授。専門は政治心理学・実験政治学。日本における野党政治や陰謀論・フェイクニュースの受容メカニズムについての実証研究をおこなっている

田中東子 : 東京大学大学院情報学環教授。専門はメディアテクノロジーと文化、現代フェミニズム理論、カルチュラルスタディーズなど

岸本聡子 : 杉並区長、公共政策研究者。大学卒業後、環境NGOを経てヨーロッパに移住。オランダ・アムステルダムを本拠とする政策シンクタンク・トランスナショナル研究所に18年間所属しながら、世界の公共政策の研究や市民運動と自治体のコーディネートをおこなう。2022年6月の杉並区長選で当選(無所属)。杉並区初の女性区長に就任

大村華子 : 京都大学大学院法学研究科教授。専門は政治行動論、比較政治学

永井玲衣 : 人びとと考えあう場である哲学対話をおこなっている。エッセーの連載のほか、政治や社会についておずおずとでも語り出してみる場「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメント「D2O21」などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 宇宙猫 さん

    ★★★ 知っていることや、感覚的にそうだろうと思っていることが多かったけど、データで解説されているので納得できて面白かった。でも、今年の選挙はちょっと違ったのではという気もする。ネットの与える影響は、これからの調査課題かも。

  • 明るい表通りで🎶 さん

    ✴✴✴

  • おさと さん

    なんで自民党がずっと政権を担っているのか、の、謎がわかった。気持ち悪くてげんなり。選挙方法とか変えてほしいけど自分たちが不利になる用には変わらんわよな…。でも、杉並区長との対話やその後の哲学対話は興味深く読んで楽しかった。

  • skr-shower さん

    他地区図書館本。折しも意気揚々と野党躍進党主が不倫疑惑、当人の問題だが首相指名投票の午前中にぶつける作為。男性議員が奥さんの協力なしで、家庭も政治もやってみればいいよね?

  • HDK さん

    ギャラガー指数分析など、自民党がなぜ強いのかを詳しく知ることができた。公明党の影響もかなり大きい。選挙制度の特質をうまく活かせて最大限の効果を得ているのが自公政権ということ。政治に安定をもたらすという意味においては成功事例なのかも。政治や選挙の話題は気軽に話すことに抵抗を感じる人が多い中で本書のようにそのような対話が活発になる機会を創出することも大切なこと。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品