分断されないフェミニズム ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる

荒木菜穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787235299
ISBN 10 : 478723529X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年12月
日本
追加情報
:
228p;19

内容詳細

「分断」させられる社会を疑い、その乗り越え方を模索し、「ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる」ための女性のこれからを提案して、フェミニズムの現場での活動と思索に基づいて女性のつながりのあり方の再考を求める評論。

目次 : 第1章 女は連帯できないのか―フェミニズムとシスターフッド(呪いを解く知としてのフェミニズム/ フェミニズムが見据えてきた「女同士」/ シスターフッドの発見―分断のメカニズムへの抵抗として)/ 第2章 対話、問い直し、フェミニズム(女性の活動への関心と縁/ 平場という関係とその困難/ 「対話」の工夫と調整 ほか)/ 第3章 フェミニズムの「呪い」と女の欲望(フェミニストとしての自分を縛る「呪い」/ ロック文化とフェミニズム/ 「エロ」はフェミニズムの敵なのか ほか)

【著者紹介】
荒木菜穂 : 1977年、三重県生まれ。関西大学ほか非常勤講師、大阪公立大学客員研究員。日本女性学研究会、日本女性学会、ウィメンズアクションネットワークなどで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    【女性にかけられた呪い:現代社会では、なぜか○○という属性が理由で、こうなるのが普通、こうしないと幸せにならない、世の中こういうもの、と「呪い」かけられた様々な事象が存在する】分断させられている女同士の関係性を、フェミニズムの現場での活動と思索に基づき再考した書。<女同士はいがみあう、とはもちろん一種の偏見である。それは、女性はヒステリック、自己中心的、社会関係を築く能力に欠けている、というような女性をさげすむ視線とつながっている。しかし同時に、実際に女性同士をつながりにくくする社会の仕組みがある>と。⇒

  • katoyann さん

    女性を分断する家父長制的な社会構造に抗うためのフェミニズムに対する思い入れを綴りながら、他方で自らの自由を制約する考え方がフェミニズムには混ざってあり、それをフェミニズムの呪いとして分析している。アカデミズムに回収されてしまうことのないフェミニズムの魅力を女性学研究会での経験や酒場での体験などをもとに分析している。研究者による本のため平易とは言えないが、主観を文体に反映させることで女性学の魅力を伝えようとする筆致が新鮮だった。

  • doji さん

    たしかに周囲にmetoo運動に乗り切れない女性もいて、連帯やallyといったことばでひと括りにできないことを、文献から丁寧に整理して論理を積み上げていく筆致がなんだか頼もしかった。ロクサーヌ・ゲイが自身をフェミニストとして”bad”であることを語ったとこを受けて、フェミニストと性の向き合い方の多様さについて語りにも納得がいく。サブタイトルにあるように、ほどほどのつながりをつくるためには、個人としての輪郭をはっきりさせる必要があって、違いを認めた上でエンパシーを身につけるためのヒントがたくさん詰まっていた。

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荒木菜穂

1977年、三重県生まれ。関西大学ほか非常勤講師、大阪公立大学客員研究員。日本女性学研究会、日本女性学会、ウィメンズアクションネットワークなどで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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