持病をかかえた病院の待合室で、この本の中に収録されている美輪明宏/フジコ・へミングの対談を読んだとき、涙を流してしまいそうになり、フジコのアルバムや、よく美しさを理解できなかった竹久夢二、和服、呉服への誤解も、この本はやさしく解きほぐしてくれます。 中原淳一のそれいゆをひまわりやへ注文しようと、カタログを取り寄せたり、高畠華宵の大正ロマン館へアクセスしたり、買い物をしたり。 香水を熱心に選びました。

いい選曲、いい曲順。すばらしい歌たち。本物の歌を、貴方に。。。

「君、可愛くないなァ」「可愛くなくたって結構、あたしァ美しければいいんですもの」三島からのひとを介しての招きに靡かなかった丸山（旧称）はこう応じたそうな。最近、彼が若かりし頃の主演映画『黒薔薇の館』（69年）を観たが、“動く劇場”ともいわれる爺さんの全身表現が好きなファンは必見、このCDも必携だろう。

ﾐﾜｻﾝ､ｽﾃｷ~~

図書館から借りて聴いたけど、オリジナルがけっこうあるね。小学生の時（丸山明宏時代）に聴いた「ヨイトマケの唄」は、今でも私のベストソングのひとつです。

今まで聴いてきた歌達がすべて陳腐な物に思えた。このアルバムに出会って愕然とした。言葉の一語一句が刺の様に胸に突き刺さって抜けない。ただただ素晴らしいアルバムだ。

NHK「そのとき名曲が生まれた」での「ヨイトマケの唄」。彼女のうた、というより全身を震わせる演技そのものをみた時、特に「カアチャーン！」と叫びを聞いた瞬間、ボロボロと泣きました。この新譜のアレンジはその時のものと同じだったので買いました。しかし彼女の歌はそれだけでなく、どれもすばらしく音を奏でたものだと知ると、大学2回生の自分には、これは音楽コレクションに加えねば、と嬉しい発見でした。ちなみに新潟出身の者として、「砂山」は特別です。夕日が佐渡島にきえてゆく風景。それこそ新潟人のこころなんです。

日本歌謡史における名作中の名作。恐ろしいまでの戦争に対する真摯な描写と批判精神。今日の薄っぺらな「J-POP」のCDを1000枚集めても美輪の歌には対抗できない。

いい歌はこの世の中､吐いて捨てるほどあるけど､初めて聞いた歌なのに自然と涙が溢れてくる歌い手は､日本人としてはごく少数しかいないのでないでしょうか?そんな一人がこの人です｡

大好きな本です。人生に前向きになれます。読めば読むほど「なるほどねぇ」と感心し楽になれますよ。人生嫌なことばかりじゃない、その分良いことがあるんだからと読み終わると心から思えます。そして読み返したくなる本です。美輪さんの他の本も是非読んでいただきたいですね。心の栄養となること間違いなし！です。