政治と暴力 安倍晋三銃撃事件とテロリズム PHP新書

福田充

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569853314
ISBN 10 : 4569853315
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
福田充 ,  
追加情報
:
160p;18

内容詳細

近年のテロリズムの特徴は、一般市民を狙った無差別テロであった。しかし2022年7月、安倍晋三元首相が街頭演説中に暗殺される事件が発生。大統領や首相など国家の要人であれば厳重な警備が敷かれる一方、同じく特定の要人である元首相に対して比較的、容易にテロが成功してしまった。安倍晋三銃撃事件は、最も古いタイプのテロリズムである「要人暗殺テロ」に分類できる。民主主義国家におけるテロの発生をいかに防ぐべきか。危機管理学、リスクコミュニケーションの専門家がテロリズムの分析から政治と暴力の関係に迫り、問題の本質と教訓を解き明かす。

目次 : 第1章 政治と暴力の関係/ 第2章 安倍晋三元首相銃撃事件/ 第3章 テロリズムとは何か?/ 第4章 日本とテロリズムの深い関わり/ 第5章 テロリズムを分析する軸/ 第6章 現代的テロリズムの特徴と変容―無差別テロへ/ 第7章 アメリカのテロ対策から学ぶ4つの機能/ 第8章 日本のテロ対策と要人警護はどうあるべきか

【著者紹介】
福田充 : 日本大学危機管理学部教授、同大学院新聞学研究科教授。昭和44(1969)年、兵庫県西宮市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。専門は危機管理学、リスク・コミュニケーション、テロ対策、インテリジェンス、災害対策など。内閣官房等で防災、テロ対策、国民保護、新型インフルエンザ等に関する委員を歴任。元コロンビア大学戦争と平和研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 時雨 さん

    元首相の暗殺事件から2ヶ月後の2022年9月に上梓。/物々しい書名だが、本書ではもっぱらテロリズムとその対策を論じる。古典的形態である要人暗殺から、無差別・ソフトターゲット・ホームグロウン・ローンウルフといった現代的特徴までを概観しつつ、日本が米国に倣って導入しようとしている危機管理の4機能モデルを紹介する。4機能とは@インテリジェンス(情報収集と政策立案への活用)、Aセキュリティ(事前対策および事後対応)、Bロジスティクス(人員確保と予算配分)、Cリスクコミュニケーション(情報の社会的共有と合意形成)。

  • 澄川石狩掾 さん

    本書の前半で安倍晋三の功績が挙げられていたが、その中には民主主義を擁護するようなものは一切なかった。そして本書の最後では民主主義を機能させることがテロを防ぐ根本的な方法であると説いている。安倍晋三の「功績」が出て来たところで読むのを止めようかと思ったが、最後まで読んで、この本は遠回しに安倍を批判する書であったとのだと納得した。

  • Kelevra Slevin さん

    安倍元首相の白昼演説中に自作銃で暗殺されるという衝撃的な事件を受けて緊急出版されたもの。暗殺事件の原因として、政治と旧統一協会とのかかわり合い、県警の警備不備などいろいろ報じられているが、それらはミクロの問題であり、今回の事件を機会にテロ対策の抜本的な見直しが必要であるというのが本書の主張である。具体的には、@インテリジェンス(情報収集)Aセキュリティ(事後対応を含む防御施策)BロジスティクスCリスクコミュニケーションの4つの機能を有機的に組み合わせること。

  • niki さん

    尊敬している先生の新刊。「政治と暴力」という穏やかでない題名だが、テロに関する内容が多く、他国と比較して日本の法整備や体制がどれだけ遅れているか知ることができる。 イスラム国のメディア能力の高さは前から不思議だったのだが、世界各国のメディアのプロを集めたとのことで納得。『テロリズムの本質は、テロを実行している個人または組織が、自分たちは正義であると信じていることである』『自暴自棄犯罪を引き起こす犯人には、このように格差により社会的に孤立化した個人が多い』テロを根絶するのは非常に難しいと改めて感じた。

  • たいたいぶん さん

    楽天ブックスで購入。 銃撃事件が起きてからすぐ急いで書いたからか、所々文章が変なところがあった。 内容はこれまでの日本や米国の警備システムの歴史と、問題点を指摘するといったもので、あまり安倍晋三の事件について深掘りされていなかった。 主題が安倍晋三銃撃事件なので、もう少しその事件についての知見を述べてほしかった。

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