世界最強だった日本陸軍 スターリンを震え上がらせた軍隊 PHP文庫

福井雄三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569763545
ISBN 10 : 4569763545
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
263p;15

内容詳細

兵力差10倍のソ連軍を圧倒したノモンハン事件での激闘、世界を驚かせたシンガポール陥落までの電撃戦…。スターリンをも恐怖に震え上がらせた最強の日本陸軍が、なぜ日米戦争で無残な敗退戦を繰り返したのか?本書は、「ガダルカナルの悲劇の真犯人」「国家が滅びるとき」など、海軍の無謀な戦略と作戦指導が招いた敗戦の真因をたどる。「陸軍悪玉・海軍善玉論」を根底からくつがえす力作!

目次 : 第1章 ノモンハン(反攻直前の停戦命令/ ドイツの背信 ほか)/ 第2章 痛恨の選択!北進を断念(独ソ不可侵条約の衝撃/ 英傑・松岡洋右 ほか)/ 第3章 シンガポール陥落(日本陸軍が立てた金字塔/ 佐伯支隊五〇〇名の戦功 ほか)/ 第4章 陸軍悪玉・海軍善玉論の大うそ(北進論と南進論/ 海軍はあくまでも陸軍の側女 ほか)/ 第5章 世界史を変えた日本陸軍(ヒトラー対スターリン/ スターリングラードの地獄 ほか)

【著者紹介】
福井雄三 : 東京国際大学教授。昭和28年(1953)7月、鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒。企業勤務ののち、大阪青山短期大学教授を経て、平成24年(2012)4月から現職。専攻は国際政治学、日本近現代史。「行動する社会科学者」を信条に、ソ連崩壊の年に地球一周の旅を敢行し、旧ソ連・東欧情勢を現地で取材。その後、中国大陸の全域および台湾を踏破(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yamatoshiuruhashi さん

    戦後流布され半ば伝説化された「海軍善玉論・陸軍悪玉論」や「山本五十六名提督説」への反論を試みた書と解する。単なる陸軍賞賛論ではなく政治的動きは厳しく批判している。個々の戦闘場面に於いては陸軍は強かったのだと言う本旨は間違い無いと思う。ただ残念なことは「戦争」は「他の手段で行われる政治」なのであり、結局本質的に「勝つ」ということは損害の差で優越を保つこととは違うことである。本書はそういう意味も理解された上で市井の個人が兵士と仕立てられる陸軍の側面を語っている。

  • TheWho さん

    無謀な戦争であったと断罪される大東亜戦争だが、旧くは、小室直樹、近年は、上島嘉郎や林千勝等が、決して無謀な戦争では無く、戦略・戦術に大きな間違いがあったと云われている昨今、より具体的に従来善玉であった海軍の戦略・戦術上の大誤算と従来悪玉の陸軍の戦略と戦術そして大戦果を言及する1冊。本著でもターニングポイントと云われるノモンハン事件を政略上上手く対処できていれば、悲惨な大東亜戦争を回避出来ていたとの言及は、目から鱗の状態だった。司馬史観に代表される戦後史観脱却の一助になる1冊です。

  • Mikarin さん

    言葉遊び的な表現が目立つが、巷の陸軍悪玉論とは対照的な考察。大敗とされたノモンハンではソ連に大損害を与え、実はかなりいい勝負だったことや、硫黄島やペリュリュー、末期の対ソ戦など陸軍がいかに精強だったか述べられて、様々な問題があったにせよ、日本人は軍事能力が高いとしている。 確かにこのベースに米軍の装備を持たせると日系442部隊や現在の各自衛隊のようにかなり精強なってしまうのは納得。

  • スー さん

    ウ〜ン納得出来ない。この本は海軍悪玉論の内容だが、陸軍を持ち上げすぎでは?ミッドウェイの敗戦を秘密にしたと非難するがノモンハンも秘密にされ、連隊長には自害を強要された人もいるし、師団の責任にされた。海軍がアメリカとの戦争に引っ張ったと言うけれど、そもそも国際的に孤立したのは陸軍の満州事変や支那事変が原因なのでは?高橋是清や犬養毅を殺したのは誰か?陸軍が臨機応変の指揮官揃い?銃剣突撃が?海軍が補給を軽視したから負けた?陸軍だって同じでしょ。山本五十六の評価は納得出来ました。

  • 伊達男 さん

    海軍善玉論、陸軍悪玉論は大嘘だったということがよく理解することができました。陸軍が海軍上層部の無能に振り回され沢山の勇敢な将兵が倒れたことに憤りを覚えます。読んで良かったと思います

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福井雄三

東京国際大学特命教授。1953年7月、鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒。企業勤務ののち、大阪青山短期大学教授、東京国際大学教授を経て、2024年4月から現職。専門は国際政治学、日本近現代史。2020年、『世界最強だった日本陸軍』でアパ日本再興大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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