認識と反省性 ピエール・ブルデューの社会学的思考

磯直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588151057
ISBN 10 : 4588151053
フォーマット
出版社
発行年月
2020年03月
日本
追加情報
:
438p;22

内容詳細

理論と調査を往還し、独自の認識論を打ち立てた社会学者の足どりを丹念に追う。ハビトウス、界、資本という基礎概念はいかに形成されたのか。膨大な未邦訳文献と一次史料からその葛藤を浮き彫りにする。

目次 : 第1章 社会学と認識問題/ 第2章 哲学徒のアルジェリア経験/ 第3章 六〇年代のブルデューと社会調査/ 第4章 三つの基礎概念の形成/ 第5章 「階級」と社会空間/ 第6章 社会学的認識と反省性/ 補章 「中範囲の理論」以後の社会学的認識

【著者紹介】
磯直樹 : 群馬県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。フランス国立社会科学高等研究院博士課程・ヨーロッパ社会センター(現・CESSP‐Paris)留学を経て、一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士課程修了。博士(社会学)。大阪大学大型教育研究プロジェクト支援室特任助教・URA、日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在は同RPD、慶應義塾大学法学部訪問研究員、江戸川大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぽん教授(非実在系) さん

    エピステモロジーとブルデューの社会学的思考の関係性を軸に、ブルデューについて多面的に論じていく。認識論史やブルデューの伝記的説明、量的・質的調査を含めた社会(科)学方法論、ハビトゥス・界・(文化)資本概念の定義の揺れと使われ方、ブルデューがやりたかったこととマートンらアメリカ社会学との違い、などなど扱うテーマは非常に多く様々な英仏の文献を用いているため丁寧である。もっとも、ブルデューを専門にしていない人間たる自分からすれば、ページ数に対して説明が不足しているようにも感じる。何度も読み返すべきであろう。

  • Kan T. さん

    補論を読み、文化人類学とは何をする学問なのか、いっそうわからなくなってしまった。ひろく読まれるべき本だと思います。

  • たろーたん さん

    ブルデュー理論をどのように現代に繋げ、応用していくのか、という「ブルデュー理論の後、どうするか」ではなく、ブルデューはなぜこのような研究をしたのか、ハビトゥスはどのように生まれたのか、という「ブルデュー理論の前はどうだったのか」を説明した本。ブルデューが好きな人にとっては、「ブルデューは『ディタンクシオン』を書く前にこんなことがあったのか!」と喜べるかもしれませんが、私はそこまでブルデューが好きではなかったので、この本はあまり好きじゃないです。少なくとも、素人が読む本ではないです。

  • 文狸 さん

    お世辞にも全てを理解したとは言えないが、とりあえず目を通した。ハビトゥス・界・資本という基本的三概念、階級と社会空間について、「認識と反省性」をテーマに論じていた。

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