クジラコンプレックス 捕鯨裁判の勝者はだれか

石井敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784487809257
ISBN 10 : 4487809258
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
349p;19

内容詳細

さまざまな事柄が複雑にからむクジラ問題。いまなにが問われ、今後なにが必要か。「反捕鯨」でも「反反捕鯨」でもない新たな視点でこの問題をとらえ、今後の解決策をさぐる―

目次 : 第1章 クジラと人間のかかわりの歴史―日本の捕鯨は本当に日本文化なのか/ 第2章 捕鯨の国際管理体制と捕鯨に対する考え方/ 第3章 ドキュメント・捕鯨裁判/ 第4章 判決後/ 第5章 日本の新捕獲調査計画をめぐる攻防/ 第6章 捕鯨裁判が映しだす日本社会―その教訓を生かすためにはどうしていくべきか

【著者紹介】
石井敦 : 東北大学東北アジア研究センター准教授。筑波大学経営・政策科学研究科修士課程修了(修士・経済学)。筑波大学社会工学研究科博士後期課程中途退学。国立環境研究所NIESアシスタントフェローを経て、2004年より現職。専門は国際政治学、科学技術社会学。捕鯨問題のみならず、マグロ関連、大気汚染関連などさまざまな国際的な問題に対して学術的貢献と政策提言を同時並行で行うことができる研究を追求している

真田康弘 : 早稲田大学地域・地域間研究機構客員次席研究員・研究院客員講師(法政大学大原社会問題研究所客員研究員兼任)。神戸大学国際協力研究科博士課程前期課程修了(修士・政治学)。同研究科博士課程後期課程修了(博士・政治学)。大阪大学大学教育実践センター非常勤講師、東京工業大学社会理工学研究科産学官連携研究員、法政大学サステイナビリティ研究教育機構リサーチ・アドミニストレータを経て、2014年より現職。専門は政治学、国際政治史、国際関係論、環境政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 速水こもみち さん

    捕鯨推進派、反捕鯨派の枠組みを取り去り、真に捕鯨の未来とはどういうものか、幅広く科学的な側面も踏まえながら議論すべき時期に来ていると思う。捕鯨裁判についてよく解説されていると感じた。

  • nob さん

    南極調査捕鯨が国際法違反と断じられ、日本の完敗に終わった2014年捕鯨裁判のドキュメント。そこから見えてくるのは、あるべき捕鯨政策に、本来無関係なはずの「捕鯨文化論」と反捕鯨集団に対する反発感情が混ぜ込まれた「コンプレックス」にあると著者は指摘。裁判では、日本の調査捕鯨には科学的視点が決定的に欠落していることが暴露された。反捕鯨側には確実に感情論のバイアスが存在するが、日本捕鯨政策の抱える歪みはそれ以前の問題に思える。ここを解決しない限りIWC脱退しても先はない。何のため、誰のための捕鯨再開なのか。

  • arnie ozawa さん

    捕鯨推進でも反捕鯨でもない視点からの捕鯨問題への視点という意味では興味深い。特に日本では当然の話として共有されている「文化としての捕鯨と鯨食」について冷徹な判断をしているところは斬新。ただ、文化か否かという判断に単に歴史的・地域的な広がりの有無だけを基準にしている点は偏っていると思う。また、結局、捕鯨論議も種としての鯨の保護という視点だけでなく、政治的な事由が大きく影響していることを明らかにしており、捕鯨裁判においても真実か否かより法廷戦術的な考え方の必要性があることを明示している点が面白い。

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