基本情報
内容詳細
原水爆や原発による放射線被曝は、ヒロシマ・ナガサキからチェルノブイリ・フクシマまで、これまで一貫して被曝防護の基準を核推進の国家や企業に有利になるように制定し、事実を隠蔽し、市民の健康を無視し、被害を拡大してきた。その推進勢力こそが国際原子力機関(IAEA)・国際放射線防護委員会(ICRP)・原子放射線の影響に関する科学委員会(UNSCEAR)・世界保健機関(WHO)などの国際・国内原子力ロビーであり、エセ科学とエセ科学者を総動員し安全神話を捏造し、人びとを欺瞞してきた。本書は、国際放射線防護委員会などの防護の考え方や防護基準を科学の目で批判し、どうすれば放射線被曝から市民のいのちと暮らしを守れるかを考える。
目次 : 第1部 東電原発事故で住民は保護されたのか?/ 第2部 科学を踏まえた放射線防護の考え方―ICRPは科学体系ではない/ 第3部 放射線の本質・定性/ 第4部 内部被曝と外部被曝/ 第5部 知られざる核戦争―内部被曝被害は隠されてきた/ 第6部 原子雲の構造・生成原理/ 第7部 物性物理学者が何故被曝研究に?
【著者紹介】
矢ヶ〓克馬 : 1943年生、物性物理学者(理学博士)。1974年〜2009年、琉球大学勤務。理学部長、学生部長等歴任、名誉教授。2003年〜原爆症認定集団訴訟、長崎被爆体験者訴訟、黒い雨訴訟等法廷支援。2011年、衆議院・参議院、参考人。2012年、久保医療文化賞受賞。避難者支援運動―「放射能公害被災者に人権の光を!」つなごう命の会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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