葬儀業界の戦後史 葬祭事業から見える死のリアリティ 名古屋学院大学総合研究所研究叢書

玉川貴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787234339
ISBN 10 : 4787234331
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
244p;21

内容詳細

「人の不幸でお金をとる」と長らく批判されながらも、葬儀をサービス業として成り立たせるために歩んだ葬祭業者の葛藤の歴史をたどり、知られざる葬祭業の戦後と私たちの死生観の変容を描き出す。

目次 : 序章 葬祭事業者にとっての終活ブームとケア/ 第1章 葬儀サービスを捉えるために/ 第2章 戦後の葬祭業界の変動要因/ 第3章 商品としての儀礼空間―景観と住空間から排除された死/ 第4章 葬祭業教育と遺族へのかかわり/ 終章 葬祭事業という死のリアリティ

【著者紹介】
玉川貴子 : 1971年、富山県生まれ。名古屋学院大学現代社会学部准教授。専攻は死の社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    実際に葬儀会社で半年間ガチで勤務しフィールドワークした著者が、現場でのインタビューや業界内部の資料も駆使し、業界の成立史を描き出す。私自身以前にベテラン営業の方や葬祭ディレクター資格づくりに携わった方にお話し聞いたことがあり改めて気づかされたが、突然消費者になった顧客との対峙、仕事の様を見られる仕事であること、グリーフケアと感情労働、そこからの商売と、まさに究極のサービス業。これから50年続く多死社会、携わる方は増え続けるだろうが、偏見と闘い、現時点でここまで業界が確立されてきたのはよかったことと思った。

  • kenitirokikuti さん

    〈葬祭事業の種類は、大きく三つに分けられる。葬儀だけを扱う専業事業者、冠婚葬祭互助会、農業協同組合である〉(序章p.13)。本書は専業者の組合、「全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)」を中心に扱う。かつて葬祭ってものには『八つ墓村』の「たたりじゃ〜!」みたいな要素があったが、『お葬式』(1984)、『おくりびと』(2008)と大衆イメージが変わってゆく▲統計を見ると、高度成長期を境に、死が老人に偏ってゆく。昭和30年ごろ、死者の1/4が幼児だ。かつては婚と葬が近かったのだな。

  • takao さん

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玉川貴子

1971年生まれ。名古屋学院大学現代社会学部准教授。専修大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程修了。2016年より現職。専門は死の社会学、家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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