欲望のメディア 小学館文庫

猪瀬直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094088083
ISBN 10 : 4094088083
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
512p;15

内容詳細

テレビ技術の父・高柳健次郎、開局の椅子取りゲームを制した読売新聞社社主・正力松太郎、お茶の間にテレビを浸透させた力道山、系列化を推し進めた田中角栄…。多分野にわたるさまざまな人々の欲望を呑みこんで膨れあがったテレビというメディア。その全体像をつぶさに照らし、今に至るネット社会の到来を予見した画期的な日本近代論。

目次 : 第1章 遠視鏡の夢/ 第2章 アメリカの光/ 第3章 日本式ネットワーク/ 終章 最期の開局

【著者紹介】
猪瀬直樹 : 1946年生まれ。作家。道路公団民営化委員などを歴任し、2007年東京都副知事。2012年史上最多四三四万票を獲得し東京都知事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ころこ さん

    本書には戦前のドイツと戦後の日本という対照が描かれています。ヒトラーのメディア戦略のひとつにテレビはありました。しかし、散漫で表層しか映さないテレビには、ラジオの声のようなイデオロギーを注入する装置としては失敗します。戦後、高柳健次郎が目指したテレビ国産化のような理想を尻目に、正力松太郎は戦後アメリカから輸入した技術で、民放初のテレビ放送網を始めます。出版資本がナショナリズムの成立に不可欠だとするアンダーソンの理論を借りると、正力のつくった放送網は、戦後日本をナショナリズムではなく欲望の基に成立させたとい

  • レフラー さん

    圧倒的。自分がメディアの側に立つ人間になったことで、より鮮明に本書の意義が伝わってくるようだった。 テレビ放送黎明期の描写、そして国家との関係、グローバル社会との関係、すべてがいまの自分につながってくる。

  • オザワ さん

    元東京都知事の猪瀬氏(@inosenaoki)による「ミカドの肖像」、「土地の神話」に続く近代日本論シリーズの第三弾。 正直、「ミカドの肖像」・「土地の神話」は読むのを途中でやめてしまったが、本書は面白かった。 終章にある「放送」と「通信」の違いによる衛星放送免許獲得の顛末などは、色々な学びがあると同時に、日本という国の構造的欠陥が浮かび上がっており特に印象に残った。

  • bittersweet symphony さん

    96年の新潮文庫初版を未読本棚から。週刊誌連載ならではの小ネタをふんだんに散りばめながら(本書の面白い部分はこの小ネタの集積にあるともいえる)、一番この著者が興味を持っているのが利権の構造的な部分であるのがよくわかる。政治屋に化けたのも生理的にそういうものが性に合ったからだろう。

  • azur さん

    フジ、日テレ、テレ朝、TBSのうち、一番早くできたのはどこか? 知らない人が多いのではないだろうか。30年前の本だが、テレビの歴史の記述としての価値は今も下がっていない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

猪瀬直樹

1946年長野県生まれ。’87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞、’96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞を受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。’07年東京都副知事、’12年東京都知事就任。’13年辞任。’15年大阪府・市特別顧問就任。’22年から参議院議員(本データはこ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品