経済学者たちの日米開戦 秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く 新潮選書

牧野邦昭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106038280
ISBN 10 : 4106038285
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;20

内容詳細

一流経済学者を擁する陸軍の頭脳集団は、なぜ開戦を防げなかったのか。焼却されたはずの秘密文書が明かす「無謀な意思決定」の真実。

【著者紹介】
牧野邦昭 : 1977年生まれ。東京大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。現在、摂南大学経済学部准教授。専攻は近代日本経済思想史。著書に『戦時下の経済学者』(中公叢書、第32回石橋湛山賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    太平洋戦争の開戦に至るまでの軍事力よりも経済的な観点などから意思決定の経緯を今までにない資料などから分析されていて私には新鮮に感じました。と同時に日本人というのは様々なきめ細かな分析をしているものの、世論の流れにはあらがえない、という気がしました。いまの日韓関係が戦争前の日米の関係を思い浮かべるのは私だけでしょうか?昔の米国のようなことをいま日本は韓国に対して行っているのではないでしょうか?

  • えちぜんや よーた さん

    日米の鉄鋼生産力は1対20。石油生産力は1対数百。真面目すぎる数字だけを出したから、一か八かの戦争に突入した感じ。ガチガチの真面目な数字の中にもハッタリをかませた数字をのせれば、「臥薪嘗胆、戦争回避」の可能性もあったとのこと。当時の考え方は金融庁が出した「老後資産2,000万円問題」に似ていると思う。日本だけを見れば少なくなるパイの奪い合いにしか見えないが、世界経済の成長に目を向けて金融資産や人的資産を投じれば、それほど先行きを心配する必要もないと思うが。戦争も年金も「負ける」ことはわかっていたことだし。

  • TATA さん

    終戦記念日を前に読了。英米と圧倒的な国力の差があったにも拘らず、なぜ日本は開戦に踏み切ったのか。開戦直後は優勢を保つもその後は厳しくなることは予見されていた。しかし、戦端を開かずにジリ貧になることよりも、開戦し早期にうまく講和に導くことを選んだ。「坂の上の雲」で司馬遼太郎も言っていたが、勝ち目のなかった日露戦争を勝利したことが第二次大戦の不幸をもたらしたと。勿論結果論ではあるのだけれど、如何にすれば開戦を回避できたかという考察は興味深く読めた。

  • 樋口佳之 さん

    前著からの流れで。歴史の本に行動経済学の知見が出てくるとは、かなりビックリ。重々承知でも万一の僥倖に賭けちゃう、人間だもの。エビデンス指向の陥穽に気づくには有効だけれども、そこで止まってはいけないのでは。結果の追認、賭けるリスクと負うべき責任の乖離、人間だものを避けるために打てた手はあるだろうし、それを探さないと。

  • kawa さん

    昭和14年、総力戦となった国家間の戦いを経済面から研究するために陸軍省経理局内に設立された秋丸機関の報告書を題材に、英米と日本の経済力差20対1の状況で、持久戦は耐え難いと予測したにもかかわらず、極めてリスキーな選択をした「?」を明らかにしようと試みる。曰く、@米国石油禁輸の前で立ち枯れるか、A可能性は低いながらドイツがソ連・英国を短期に追い込み、米国の戦意喪失に期待の低確率・他力本願路線か。その2択から非合理的なAの意思決定をなぜ選択したか、行動経済学と当時の政治リーダーシップのスタイルから分析の良書。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品