日本の民俗 2 山と川

湯川洋司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642078696
ISBN 10 : 464207869X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,282p

内容詳細

暮らしの中に息づく様々な民俗から、激変する現代社会を生きる知恵を学ぶ。山から川を経て海へ。水の流れに沿って結ばれた、人々の生活とその価値を、暮らしの喜びや楽しみとともに鮮やかに描き出す。

【著者紹介】
湯川洋司 : 1952年、神奈川県に生まれる。1980年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、山口大学人文学部教授

福沢昭司 : 1952年、長野県に生まれる。1975年、立命館大学文学部卒業。現在、長野県公立中学校教員

菅豊 : 1963年、長崎県に生まれる。1991年、筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。現在、東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Arisaku_0225 さん

    山と川がいかに集落と関わってきたのかを林業や農耕、鮭漁などの仕事を中心に語った本。「里山」という言葉は一般的にも使われるようになったが、「里川」という言葉も里山と同じくらい重要な概念であり、川を起点に生活、慣習、信仰、そして娯楽が繋がっている。 最後の方の、新潟水俣病によって阿賀野川流域で作られていた「無形の文化」は崩壊してしまったこと、そして「地蔵」からそれを取り戻そうとする動きはとても印象深かった。

  • 1.3manen さん

    中山間地域の研究では、この本のテーマからは逃れられない。特に水系の考え方で上流と下流、沿岸住民との協力なくして水も保全できない時代になってきた。フードシステムの考えでいえば、ウォーターシステム学なるものも必要なのであろう。揖斐川水系を研究するのは垂井町の神田さんだが、木曽川でも同様の研究が必要だと思う。当然、天竜川でも犀川でも必要である。米山俊直先生の小盆地宇宙論(131ページ〜)も出てきて現代的意義を感じる。里山は知っているが、里川は初めて知った。嘉田由紀子(現滋賀県知事)の発想。日常の市民と川の関係。

  • 井上岳一 さん

    山と川と人がどういう関係を結んできたのか。山と川と関わることを通じて、人間同士がどういう関わりをもってきたのか。それがどんな意味を持っていたのか。第2章「ヤマとサトとマチ」(小盆地宇宙がテーマ)、第3章「川が結ぶ人々の暮らし」(里川がテーマ)が良い。特に第3章は、自分がうまく言葉にしかねている部分に触れていて出色。なかなか売れない本だろうけれど、山と川の現代的意義を問う好著。

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湯川洋司

1952年、神奈川県生まれ。現在、山口大学人文学部教授

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