「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル

渡邉雅子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000026093
ISBN 10 : 4000026097
フォーマット
出版社
発行年月
2023年09月
日本
追加情報
:
314p;21

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読書メーターレビュー

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  • coffee さん

    論理性は万能ではなくあくまで1てのツールだと、自分の中で曖昧にしていたものがクリアになった感覚。 また自分は改めて日本型の思考なのだとも再認識した。 一方でビジネスにおいて、特に合意形成や交渉の場においては、アメリカ型の論法は非常に有効だということも理解できた。

  • kan さん

    めちゃめちゃ面白かった!自分の迷いの理由が全て分析されていた。教育の目的をどこにおくのか。求められる論理性や書き方になぜ違いがあるのか。前提となる教養の基盤は何か。外国語教育の数々のモヤモヤは、教育哲学を明確に示すことが解消のヒントになりそう。米国式の合理主義的な教育観と、日本式の価値と共感に重きを置くスタイルの食い合わせの悪さよ。英語エッセイが論理的な訳ではなく、テンプレートと割り切ろう。フランスの書き方と教育哲学には憧れるし、イランのエンシャーも美しく、神に収斂されるのも興味深い。勉強になった!

  • neputa さん

    「結論から述べよ」「論理的思考を身につけよ」。社会、特にビジネスの場面でこうした言葉をよく耳にする。この「論理」は世界共通、普遍的なものと思っていた。最初に結論を示すのは、それが最も合理的で優れた手法だからと信じて疑わなかった。本書を読むまでは。論理は多様であり、それは文化基盤に深く関係し、「作文教育」と「歴史教育」によって形成される。著者はアメリカ、フランス、イラン、日本の作文と歴史教育を比較分析し、各国の思考表現スタイルが異なる実態を浮き彫りにする。35年の年月をかけた著者の研究に魂を揺さぶられた。

  • 戸部アンソン さん

    カントの純粋理性批判が読めず、作文構成が違うのだろう、どう違うかをこれで知ろうしました。確かに文化圏により合理的思考のパターンと表記方法が違う。とても面白い論文でした。この文化の違いを知ることで海外作者作品理解に役立つとは思いました。依然カントはわからん!ですが

  • 魚京童! さん

    フランスの話が苦手なのは思考の型が違うからだな。面白いとも思わないからな。ロシア語もよくわからない。でも東洋はなんとなくわかるし、セム語がよくわからない。わからないことばかりだ。4行詩とか、575とかいうけど、きっと慣れているから好きになる。好きだから慣れるのかもしれない。思考の型を合わせてあげる必要がある。

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人物・団体紹介

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渡邉雅子

コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。東京大学社会科学研究所、国際日本文化研究センターを経て、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。日本学術会議連携会員、日本教育学会理事、日本教育社会学会代議員を務める。専攻、知識社会学、比較教育、比較文化(本データはこの書籍が刊行された当

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