なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか アメリカから世界に拡散する格差と分断の構図

渡瀬裕哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784799108352
ISBN 10 : 4799108352
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
214p;19

内容詳細

新たな分断の先で、自らのアイデンティティを再構築し真の自由を獲得するために―米国保守派のキーパーソンと太いパイプを持ち、現地事情に精通した実務家による大変革の現代社会を生き抜くための処方箋。知識人やマスメディアの“手口”を知れば、これから世界で起きることが予測できる。

目次 : 第1章 成熟した民主主義がアイデンティティの分断を生み出す理由/ 第2章 リベラルと保守はどのようにアイデンティティを分断するのか/ 第3章 アイデンティティの分断を受け止めきれない「独裁」という政治体制/ 第4章 グローバル化とアイデンティティの再構成/ 第5章 越境するアイデンティティによる民主主義の開始/ 第6章 現代社会の大変革を生き抜くための処方箋

【著者紹介】
渡瀬裕哉 : パシフィック・アライアンス総研所長。国際政治アナリスト、早稲田大学招聘研究員。1981年生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。創業メンバーとして立ち上げたIT企業が一部上場企業にM&Aされてグループ会社取締役として従事。同取締役退職後、日米間のビジネスサポートに取り組み、米国共和党保守派と深い関係を有することからTokyo Tea Partyを創設。全米の保守派指導者が集うFREEPACにおいて日本人初の来賓となった。また、国内では東国原英夫氏など、自治体の首長・議会選挙の政策立案・政治活動のプランニングにも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なかしー さん

    日本の政治アナリスト、実業家。やや保守的な自由主義者(≒リバタリアン)と自称。テーマ:アメリカを起点に世界に拡散する格差と分断について。それまで無かった又は潜在的な「格差」を政治利用を目的として政治家と学者が協力して「意図的」に作り出し、メディアを通じて拡散する事で人々に「分断」を引き起こす(これもかなり悪意な言い方だが…)リブラやデジタル人民元の仮想通貨による全体主義的な通貨統治の脅威×各国家統治機能の低下について言及。 そんな情勢下で個人はしなやかなアイデンティティーを身に付ける必要性があると説く。

  • 南北 さん

    民主主義の「成熟」によって生じた分断を受け入れるべきであると著者は言う。人はそれぞれ多様なアイデンティティを持っているが、知識人やメディアによって特に選挙などではその一部を選別され、押しつけられた価値観によって行動してしまう。リベラル派は人種や学歴・所得・性別等の「属性ラベリング」で「分断」しようとするし、保守派は米国であれば建国の理念を守るかどうか、日本で言えば伝統的な価値観や共同体を守ろうとするかどうかで「分断」しようとする。現代は一人ひとりが自分で考えてアイデンティティを選ぶ時代になったのだ。

  • すしな さん

    161-20.今回のアメリカの大統領選はいろいろ謎だったわけですが、全てではないにしても大方はこの本の内容で解説されているように思いました。平素からメディアの報道に批判的な立場でも、しらずしらずにメディアの作った対立軸に影響されていることを意識しないといけないと思いました。特定のアイデンティティやオピニオンリーダーを盲信することなく、柔軟に他の立場の意見を聞けるようにしないといけないなというのと、あまり個別のことに固執しないのも大事だなともいました。

  • ta_chanko さん

    選挙屋だから分かる、世論形成の裏側。マーケティング技術の進歩により、ターゲットを絞って的確な宣伝を実施。敢えて社会の分断を作り出し、それを解決するように装いながら、票を集めていく。欧米で顕著な社会の分断は、やがて日本でも顕在化してくるだろう。一方で、社会の分断を社会の多様化と捉えることもできる。対立を煽るのではなく、多様性の中から共感できる部分を見出せるような社会になるとよい。マーケティングによる世論形成に踊らされず、しっかりと自分で考え判断していくことが大切。

  • takka@ゲーム×読書×映画×音楽 さん

    自分が何者であるか、つまり「アイデンティティ」は民主主義である社会では分断を生んでいるということを述べている本。台湾などで政治的な暴走があったり、SNSでも否定するにしても言葉が強かったり誹謗中傷のような意見も散見される。このような分断は知識人やマスメディアが言語や映像・データを使い、一側面・一意見が全てかのように発信することで起こると述べている。この本は分断の経緯、またそれらの分断から脱するための処方箋。自分は色々な意見がある場が最終的に「多様性」に繋がると考えているので、しなやかに自己確立したい。

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