騙されてたまるか 調査報道の裏側 新潮新書

清水潔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106106255
ISBN 10 : 4106106256
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
清水潔 ,  
追加情報
:
254p;18

内容詳細

国家に、警察に、マスコミに、もうこれ以上騙されてたまるか――。
桶川ストーカー殺人事件では、警察よりも先に犯人に辿り着き、足利事件では、冤罪と″真犯人"の可能性を示唆。
調査報道で社会を大きく動かしてきた一匹狼の事件記者が、
隠された真実に迫るプロセスを初めて明かす。
白熱の逃亡犯追跡、執念のハイジャック取材…凄絶な現場で掴んだ審議を見極める力とは?
報道の原点を問う、記者人生の集大成。

【著者紹介】
清水潔 : 1958(昭和33)年東京都生まれ。ジャーナリスト。「FOCUS」編集部を経て、現在は日本テレビ報道局記者・解説委員。2014年、『殺人犯はそこにいる』で新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    著者の今までの取材の遍歴がわかった。北関東連続殺人事件は他の本で知ってたが、桶川ストーカー殺人事件も詳細を読むと衝撃だった。記者クラブ制度の問題もわかった。しかし調査報道はメディアの側ももっとやってほしいな。

  • kinkin さん

    タイトル「瞞されてたまるか」読んでゆくうちにこの意味が次第に明確になってくる。警察の怠慢により若い女性が命を落とした、有名な冤罪事件「足利事件」のでっち上げにより人生の一部を切り取られる事件。読んでゆくと犯罪報道を含めて報道が、いわゆる広報的なものになっていることだ。警察や国会などに記者クラブがある。それらもとても排他的な集団であることも知った。著者のように自分で考えて調べるという報道ではなくなっているようだ。権力者の話を鵜呑みにするやり方は太平洋戦争中の大本営発表と何も変わらず。図書館本

  • 美登利 さん

    清水潔さんの著作は何冊か読んでいるので少し重複する部分も有りましたが、この本は清水さんの報道に対する姿勢を表したものです。これまでに疑問に思った事件や、真実を知りたいと思ったことに強い執念を持ち、果敢に行動してきたその姿勢には感服致します。私はここに取り上げられたテレビでの映像は見ていません。新聞、雑誌、テレビも真実だけを流すのでは無いということを今更ながら深く感じます。幾つか知らない事件、半分は笑い話になるような失敗談も取り上げられています。まだ「ルパン似の男」は野放しなんですよね、謎だし、怖いです。

  • hatayan さん

    桶川ストーカー殺人事件で警察の欺瞞を暴いた『遺言』、幼女殺人事件の冤罪に向き合った『殺人犯はそこにいる』を著した清水潔氏の報道論。 報じようとする事柄について誰よりも詳しくなりたいと慎重に淡々と取材していると、いつの間にかそれが「調査報道」と呼ばれるようになっていた。 しかし、現場で取材していれば間違いないわけではなく、裏を取らないと騙されてしまう。 最終章では、太平洋戦争の特攻隊員の妻にインタビューして大本営の「発表報道」の罪を告発。のちに著す『「南京事件」を調査せよ』の問題意識につながっていきます。

  • やんちゃジジイ さん

    再読。第十二章、命すら奪った発表報道━太平洋戦争・・・涙が止まらなかった。清水潔氏の著書は全て読んだが、この新書のこの章の内容は涙流さずには読めなかった。悪名高い「大本営発表」。「おわりに」で清水氏は「権力というものが暴走し始めた時にこそメディアはそれを抑止しなければならない。」とある。まさに今がその時ではないだろうか。

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