雇用の常識 決着版 「本当に見えるウソ」 ちくま文庫

海老原嗣生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480429773
ISBN 10 : 4480429778
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
302p 15cm(A6)

内容詳細

「日本型雇用の崩壊」とは何なのか?終身雇用は本当に崩壊したのか。悲惨な派遣社員は「急に」増えたのか。様々なデータを参照し、そうではないことを証明して話題となった本の待望の文庫化。著者は、人事・雇用のエキスパートとして作られた常識、錯覚を起こすメカニズムを解明し、「本当に必要な策」を提言する。データを更新し、最近の流れや問題点も入れて、大幅加筆した決着版。

目次 : 第1章 日本型雇用崩壊の噂を検証する(終身雇用は崩壊していない/ 転職はちっとも一般化していない/ 若手の就労意識は三〇年前のまま/ 就職氷河は、企業に責任転嫁された/ 本当の成果主義なんて日本に存在しない)/ 第2章 最近流行の言説は本当か(派遣社員の増加は、正社員のリプレイスが主因ではない/ 正社員は減っていない/ 女性の社会進出は、着実に進んでいる?/ ホワイトカラーに少子高齢化は無縁/ 定年延長が若年雇用を圧迫する、か?/ 高齢者はオイシイとこどりの逃げ切り世代か?/ 年金問題をめぐるトリッキーな俗説)/ 第3章 理論武装された説を斬る(労働分配率・ジニ係数・内部留保の三点セット/ ここまで来たか「若年の不安定就業」アジ/ 新卒一括採用批判を再批判する/ 引きこもりが増えたように見える理由/ 「昔は良かった」論のまぼろし/ ワーキングプアの実態は「働く主婦」)/ 最終章 現実的な改良案(若年層と中小企業のミスマッチ解消策/ 誰もがエリートを夢見る社会からの卒業)

【著者紹介】
海老原嗣生 : 雇用ジャーナリスト。1964年生まれ。リクルートグループで20年間以上、雇用の現場を見てきた経験から、本当の問題点とその解決策を提言し続けている。人材コンサルティング会社・ニッチモの代表取締役を務めながら、リクルートエージェント社のフェロー(客員社員)として、同社発行の人事・経営専門誌「HRmics」の編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hisa8 さん

    雇用の常識に関して、データに基づいて反論していく。反論自体も大変参考になるのだが、データ一つとっても、用語の定義、問いの立て方に十分な注意を払わなければならないことを再認識した。

  • Mozuku さん

    厚労省の統計等を参照して、発刊当時の就職に関する世間の誤解とされる言説に反論していく本。大卒者の増加に比して大企業の雇用人数は追い付かないためもっと中小に目を向けようという提言は建設的だと思う。求職者の嗜好による不成立、ディスマッチのエピソードはリクルート社員だけあって中々のリアルさ。ただ多くの求職者を見てきたからか、人間を能力で判断する書きぶりにかなり突き放したものを感じた。私が無能力側故だろうが。

  • etoman さん

    雇用や年金の議論になると決まって出てくる「若者はかわいそう論」についてデータをもって反証した本。新聞等のメディア、言論人や知識人から果ては学者まで、データを恣意的に使っていたり、感覚だけでモノを言っていたり、個別論を全体論にすり替えていたりしていて、まるで信用できないところか問題のありかが間違っている。これじゃ、本当の問題が解決できないよ。ちなみに、雇用問題については著者なりの解決策も提示している。原発問題もしかりだがやぱりヒステリックに皆が騒いでいる話題は気をつけなきゃいけない。非常におススメ!

  • ikedama99 さん

    データを元に展開している部分がよいと思うと同時に、データも読み方で変わる部分もある。この本以外のデータを扱った本を読んで比べてみたい気がする。

  • ハンギ さん

    さらっと読んだ。今の若者の雇用は(就職氷河期に比べると)厳しくない、という主張はいいけど、87年と比べて50万人もサラリーマンが増えたというのは正直どうなんだろう。増加したとはいえやや少なく感じる(またどうして87年と比べているんだろう?)。著者によるとそれと性差の格差が強く、相変わらず女性には働く場所が少ないようだ。(やや改善されては来ているけど)著者の盲点は、日本の公務員部門は監視業務が強くないという所(ブラック企業を排除できない)と、お金がないので統計が作れないという所にあるのではないか。

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人物・団体紹介

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海老原嗣生

サッチモ代表社員。大正大学表現学部客員教授。1964年東京生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」編集長を務め、2008年にHRコンサルティング会社ニッチ

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