「高学歴ワーキングプア」からの脱出 光文社新書

水月昭道

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334044763
ISBN 10 : 433404476X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;18

内容詳細

私が長く縁をいただいている立命館大学では、「生存学」という領域での研究が盛んである。生き残るコツはなんであろうかとそこで聞いたところ、「生き残るには、少しの厚かましさが必要だよ」と教えられた。実際、消えていく人たちにはそうした厚かましさがちょっと足りないように思うのだ。本当に彼らは真面目だ。真面目は悪いことではない。だが、真面目すぎるのが生き残るには不利になるのだとしたら、少しは不真面目になってもよいのかもしれない。―『高学歴ワーキングプア』刊行から一三年、研究者であり僧侶でもある著者が、紆余曲折ありながらも行き着いた境地とは?

目次 : まえがき―『「高学歴ワーキングプア」からの脱出』執筆への道/ 第1章 高学歴ワーキングプアからの卒業/ 第2章 言ってはいけない―二〇一五〜一六年に起こったこと/ 第3章 気づくべきは見えないチカラ/ 第4章 公募の裏側―これが採る側の実態だ/ 第5章 「高学歴ワーキングプア」問題とは何だったのか/ 特別対談 前野ウルド浩太郎×水月昭道

【著者紹介】
水月昭道 : 1967年福岡県生まれ。バイク便ライダーを経て、長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士課程修了。博士(人間環境学)。立命館大学専門研究員を経て現・立命館大学客員教授。学校法人筑紫女学園理事。浄土真宗本願寺派西光寺住職。若手研究者をめぐる雇用や研究環境問題及び当事者心理を自著『高学歴ワーキングプア』(光文社新書)にてわかりやすくかつ深く表現し注目される。「神経難病患者の生を捉えるライフ・エスノグラフィ」(共同執筆)で日本質的心理学会優秀フィールド論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えんちゃん さん

    新刊コーナーにて。氷河期世代の不遇ではなく、大学院博士課程卒業後に非常勤講師などで糊口をしのぐ研究者の貧困問題について。問題そのものについては、本書よりも前作の方が詳しそう。結論は、真面目さだけでなく厚かましさが必要、なりふり構わないポストの獲得が重要。院へ進む時、そのまま大学ポスト奪取競走へ邁進するのか、企業就職を考えるのか、明確なビジョンが必要。真面目に研究だけやれる時代ではない。巻末『バッタを倒しに…』の著者前野氏との対談は面白い。

  • けぴ さん

    ”高学歴”と著者が自らのことを語りますが、博士課程まで卒業したということです。偏差値の高い優秀な大学を卒業、さらに博士になるも、その後の助教などのポストが得られず、就職もままならない人は気の毒に思いますが、偏差値40未満の大学を卒業後に九大の大学院を卒業、学歴ロンダリングした筆者については、よくぞ立命館大学の客員教授になれたものよ、という感じです(^_^*)。

  • 1.3manen さん

    フリーター、ホームレスときて、脱出と、著者の光文社新書3作目。初老を迎えるOD問題。私も初老だ(苦笑)。私の場合は、かなりパイプラインから漏れて、バイトミックスで糊口を凌いできた経緯がある。この3年ほどは、学習支援業から他の肉体労働が主になる始末だった。大学からかなり遠のいたと言っていい。高校も同様だ。2020年代、50代の小生からすれば、アカデミアは箸にも棒にも筆禍らないのが実態だろう。後悔先に立たず。多くの本を濫読してきたことは、専門バカを回避することだった。

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    「高学歴ワーキングプア」からの脱出。水月昭道先生の著書。高学歴博士が高学歴博士という事実だけで評価されて尊敬された時代は過去のものだし、末は博士か大臣かなんて言葉はとっくに死語。全ての高学歴博士がきちんと評価されて尊敬されることが本来あるべき姿だけれど、全ての高学歴博士をきちんと処遇するほどの余裕は今の時代にはないのが悲しい現実なのかも。高学歴博士というだけでは生きていけいない。高学歴博士たちもコミュニケーション能力やしっかりとしたコネや人脈を持つ高学歴博士じゃないと生き残れない現実に直視すること。

  • メタボン さん

    ☆☆☆ 博士課程に進むのが茨の道という認識は、この書を読むまで、恥ずかしながら、なかった。タイトルから想起していた内容とは違ったが、民間企業ずぶずぶの私にとっては、ある意味全く違う世界を垣間見えて、興味深かった。それにしても、学内闘争は、それこそ魑魅魍魎が跋扈する世界なのだなと戦慄を覚えた。大学のヒエラルキーは、ひどいものだ。読んでいて腹立たしかった。

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水月昭道

1967年福岡県生まれ。バイク便ライダーを経て、長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。九州大学大学院人間環境学府都市共生デザイン専攻博士課程修了。博士(人間環境学)。立命館大学専門研究員を経て現・立命館大学客員教授。学校法人筑紫女学園理事。浄土真宗本願寺派西光寺住職。若手研究者をめぐる雇用や研究環境問

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