無縁社会の正体 血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか

橘木俊詔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569794143
ISBN 10 : 4569794149
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
20cm,238p

内容詳細

地域社会だけでなく、家族の絆すら崩壊しつつある現代日本。孤独死、児童虐待、行方不明老人が物語るものとは何か。孤独や貧困を救うにはどうすればよいか。実態を明らかにし、無縁社会との向き合い方を提言する。

【著者紹介】
橘木俊詔 : 同志社大学経済学部教授。1943年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。仏英独米で教育職・研究職、京都大学教授を経て現職。元日本経済学会会長、日本学術会議会員。著書に、『個人貯蓄とライフサイクル』(共著、日本経済新聞社、1994年、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本の経済格差』(岩波新書、1998年、エコノミスト賞受賞)、『家計からみる日本経済』(岩波新書、2004年、石橋湛山賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 寛生 さん

    【図書館】〈大人〉が書いた社会学は絶望的。ノスタルジックすぎる。古市氏の言葉を借用すれば、「若者バッシング」にしかすぎず、「加齢効果」による「〈大人の〉若者論は、大人の自分探し」だ。内容も信じられないほど他書と重複している。驚くべきかな、何か〈アカデミア〉から新しいご提案があったわけではない。悲しむべきかな、最後の方、〈大人の〉社会学者がよくやる手ーアメリカとの比較が突然吹き出て、米国のようになれ!と。だったら、いい加減に〈大人〉はゲイとレズビアンに盲目になるのは止めるべき。(p.204)

  • ophiuchi さん

    民主党政権時に書かれた本で、ここではその社会保障制度改革の方向性をある程度評価しているが、政権交代でほぼ元に戻ってしまった。日本の政治家と官僚に時代の先を見通して制度設計を行う能力が欠けているというのは同感で破綻は避けられないということなのだろうか?

  • Hiroki Nishizumi さん

    正体、とうたっているが、それほど深い考察はなかった気がする

  • しゅう さん

    話を進める際に用いるデータが大量にあり、現状の分析という点では非常に丁寧にされている。しかし筆者の提言する、問題に対する解決策などはなんというかぶっきらぼうな感じ。一文だけでまとめられている箇所もあり、解決策についてはあまり重点を置いていないのかもしれない。あくまで無縁化の過程を知るために特化している。橘木は、日本人は依存志向であると述べているが、私は違うと思う。小さい頃から自分で考え行動しなければならないと教育されてきたのは私だけでないはずだし、自立志向が日本の特徴であると考えているからである。

  • 1.3manen さん

    現代日本社会が、人口減少。超少子高齢社会になっている原因が、総合的に解明されている好著。特に、意識にまで踏み込んだデータ解析により、これからさらに事態が悪化していくと推測できる内容となっていて、感動しきりだった。自殺者、失業者、単身世帯の貧困化、そして、児童虐待にDV、離婚・・・と、すべての世代にとって、他人事ではない問題群に真正面からぶつかっていく勇気が感じられる。本著を読んで、単身で男性の高齢者のセーフティネットが欠如しているがために、自殺者がこうした人が多いのかもしれない、ということもわかった。

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人物・団体紹介

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橘木俊詔

京都大学名誉教授、元京都女子大学客員教授、元同志社大学経済学部特別客員教授。1943年生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。Ph.D.仏英独で研究職、教育職を経験。京都大学教授、同志社大学教授等を経る。専門は労働経済学、公共経済学。元日本経

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