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現代民主主義 思想と歴史 講談社選書メチエ

権左武志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065220443
ISBN 10 : 4065220440
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

革命期のナポレオンやワイマール期のヒトラー。なぜ、民主主義は繰り返し独裁を生み出してしまうのか。シィエスの、トクヴィルの、そしてヴェーバーの蹉跌とは何か。―すべての答えは、ナショナリズムの歴史のなかにある。一八世紀のフランス革命から、国民国家形成が進み、二つの大戦、さらに冷戦を経て、自国第一主義の風が吹き荒れる現在まで、民主主義と、その双子ともいうべきナショナリズム二三〇年の激動を骨太に描き出す。「強き指導者」の誘惑に抗うための、渾身の民主主義思想史!

目次 : 序章 民主主義のパラドクス/ 第1章 近代民主主義とナショナリズムの誕生/ 第2章 自由主義者の民主主義批判とナショナリズムの発展/ 第3章 民主主義観の転換とナショナリズムの暴走/ 第4章 民主主義の再検討とナショナリズムの封じ込め/ 結び 冷戦終結後の民主主義とナショナリズム

【著者紹介】
権左武志 : 1959年、京都府生まれ。東京大学法学部卒。北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士(北海道大学)。現在、北海道大学大学院法学研究科教授。専攻は政治思想史・政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • かんがく

    民主主義とナショナリズムについて、ルソーやシュミットらの思想と、フランス革命から冷戦終結に至るまでの歴史を並行して説明していく。思想家ごとの比較が明確で、時代の流れで思想の特徴を把握できるため、とてもわかりやすかった。最後は現代日本政治に対する著者のメッセージで締められており、テーマが一貫していた。

  • politics

    本書はフランス革命に発する民主主義思想の発展史とナショナリズムの歴史を探求している。著者はハンスコーンの古典的なナショナリズム観に依拠しながらも、レーニン、ウィルソンらの民族自決権も主題にしながら考察している。そしてルソーの民主主義論やヴェーバー、シュミットのカリスマ・人民投票的民主主義論を批判的に見ている。ただ西欧を中心として歴史を辿りながらも、結びにて日本の政治状況に当て込むのは安易ではないだろうか。しかし幅広い思想家が取り上げられており近代政治思想、民主主義論を見渡すには打って付けではあろう。

  • 瀬希瑞 世季子

    近代革命の産物として生まれた内発的ナショナリズム(ルナン)と外国征服の産物として生まれた外発的ナショナリズム(フィヒテ)のふたつの類型。前者は個人の主観的願望・意欲という主観的基準で定義され、前近代的民族意識から断絶していたのに対し、後者は言語・宗教・歴史の同質性という基準で定義され、前近代的民族意識と連続する傾向が見られる。

  • Go Extreme

    民主主義のパラドックス 近代民主主義とナショナリズム誕生:フランス革命とルソー、シィエス ドイツ・ナショナリズムとフィヒテ 自由主義者の民主主義批判とナショナリズム発展:民主主義革命とトクヴィル、ミル ナショナリズムの統一運動と民族自決権 民主主義観の転換とナショナリズム暴走:第二帝政期ドイツとウェーバー ワイマール期ドイツとカール・シュミット 民族自決権の適用とその帰結 民主主義の再検討とナショナリズム封じ込め:全体主義批判と民主主義論再構築 民族自決権の受容と回帰 冷戦終結後の民主主義とナショナリズム

  • 主流としてフランス革命期から現代までの民主主義思想史、傍流としてナショナリズムの歴史、そして両者のつながりを「人民投票」などの手法を媒介にしつつ論じる。ルソー的な純粋民主主義観の危険が、ミルやトクヴィルによる是正が試みられながらも、ウェーバー、そしてシュミットにおける指導者民主主義へと結実し、それはヒトラーのカリスマ的支配の一因となる。戦後はアーレントやハーバーマスがそうした全体主義支配の克服を理論化した。終章は筆者の主張(他の論者への批判)が強く出ているが、思想史家の現代政治批判としておもしろい。

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