ベトナムを知れば見えてくる日本の危機 「対中警戒感」を共有する新・同盟国

梅田邦夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093888233
ISBN 10 : 409388823X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

中国の超大国化による「力」の行使、ASEAN分断化等が顕著になる情勢下、アジアの中で、「自然の同盟国」といわれるベトナムは日本にとって最も信頼できる国となった。中国に関する情報収集能力が世界でもトップレベルのベトナムに学ぶべき教訓は多く、ベトナムがより強く、繁栄した国になることは、日本にとっても重要である。前・駐ベトナム全権大使による核心リポート。

目次 : 第1章 日越両国、この100年/ 第2章 自然の同盟国―ベトナムの重要性が増した理由1/ 第3章 日本の少子高齢化、労働力不足問題とベトナム―ベトナムの重要性が増した理由2/ 第4章 歴史的転換期を迎えているベトナム経済―ベトナムの重要性が増した理由3/ 第5章 似て非なるベトナムと中国/ 第6章 ベトナムの改革努力/ 第7章 世界有数の親日国ベトナム

【著者紹介】
梅田邦夫 : 1954年3月、広島県生まれ。1978年、外務省入省後、ペルー、アメリカ、国際連合、中国などの海外勤務や本省勤務を経て、2014年、駐ブラジル全権大使、2016年、駐ベトナム全権大使を歴任。2020年4月の退職後は、日本経済研究所上席研究主幹。外国人材共生支援全国協会(NAGOMI)副会長、ベトナム協会理事。さらに日本サッカー協会国際委員や川崎フロンターレ非常勤顧問も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sakadonohito さん

    駐ベトナム全権大使を努めたことがある方が書いた本。ベトナムがどのように中国と対しているか、また同じ共産党政権でありながら違うところ、そして日本との関係性などについて書いている。杉良太郎氏がベトナム支援と親善活動をしていることを初めて知りました。年間何人も若い女性が中国農村部に連れ去られているらしい(2016年から3年間で2600人以上)。中国農村部では約3000万人の嫁不足らしい。日本の若い女性もそのうち同じ目に遭う人出てくるかもしれませんね。。

  • とみた さん

    「自然の同盟国」今日ベトナムは日本にとって外交的、経済的に非常に重要なパートナー。ベトナムは中国に支配されたり何度も戦争をしてきたので共産党国家同士だけれども仲が悪い。どこかの国とは違いベトナムの共産党は比較的穏健。日本に来ている技能実習生で一番多いのがベトナム人。コネ 、カネのない人は要職につくことは難しいので国外に食を求め出ていくケースがあるユニクロ、ホンダ、イオンなど多くの日系企業がベトナムに進出している。皇室との交流も盛ん。

  • Go Extreme さん

    日越両国、この100年 自然の同盟国―ベトナムの重要性が増した理由1:ベトナムから見た中国 中国の飛躍と蛮行 日本とベトナムとの関係  日本の少子高齢化、労働力不足問題とベトナム―ベトナムの重要性が増した理由2:ベトナムのマンパワーに頼る日本 歴史的転換期を迎えているベトナム経済―ベトナムの重要性が増した理由3:ベトナム経済の現状 日越間の経済関係緊密化 ベトナムの持続的成長に向けた課題 似て非なるベトナムと中国:ベトナム共産党の独自性 中国とベトナムの相違点 ベトナムの改革努力 世界有数の親日国ベトナム

  • おしょうゆ さん

    ハノイ一人旅中に読了。タイトルからして著者の思想を強く感じる書き口だったが、そこが良い。バイク大国のベトナムにホンダが全国の小学1年生に毎年200万個のヘルメットを寄贈していることに驚くとともに誇らしい気持ちになる。あんなに褒められた大谷さんのグローブ寄贈は6万個らしいので、この規模の大きさが窺える。今住んでいるタイと比べても圧倒的にヘルメット着用率が高かったことに日本の会社が貢献しているのは素直に嬉しい。他にも技能実習制度や留学のために日本に来るベトナム人の実態も解像度が高く説明されている。

  • はるなつ さん

    いちばん面白いのは中国との比較の章だと思う。まあでも全体的に、ちょこちょこ笑わせにくる文があって吹き出しそうになる。日本企業の話とか、排気ガス問題とか、人に話したくなる小話も多い。図書館で偶然見つけてよかった。

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梅田邦夫

1954年3月広島生まれ。1978年外務省入省後、本省では人事課長、南部アジア部長(東南アジア・南西アジア担当)、国際協力局長を歴任、在外勤務はペルー、アメリカ、国際連合日本代表部、中国などを経て、2014年駐ブラジル全権大使、2016年駐ベトナム全権大使を歴任。2020年4月退職後は、外務省参与(

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