リアルワールド 集英社文庫

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087460100
ISBN 10 : 408746010X
フォーマット
出版社
発行年月
2006年02月
日本
追加情報
:
16cm,282p

商品説明

高校生の心の闇をあばく!
母親を殺してしまった少年と、彼の逃亡を手助けすることになる4人の女子高生。遊び半分のゲーム感覚で始まった事件が、やがてリアルな悲劇に集約してゆく。心の闇を抉り出す問題作。 (解説/斎藤 環)

内容詳細

高校三年の夏休み、隣家の少年が母親を撲殺して逃走。ホリニンナこと山中十四子は、携帯電話を通して、逃げる少年ミミズとつながる。そしてテラウチ、ユウザン、キラリン、同じ高校にかよう4人の少女たちが、ミミズの逃亡に関わることに。遊び半分ではじまった冒険が、取り返しのつかない結末を迎える。登場人物それぞれの視点から語られる圧倒的にリアルな現実。高校生の心の闇を抉る長編問題作。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    桐野作品はまだ6作目だが、これは『OUT』に匹敵する水準。小説が発表された2003年当時の女子高校生たちの言葉遣いについては判断の埒外にあるが、心象的にはまさにその年代にある彼女たち自身と「リアル」との葛藤を見事に描き出している。リアルな現実に対するに有効なすべを持たない4人(ミミズを入れれば5人)。軽々と遊泳しているはずだったキラリン、逃避せざるを得なかったユウザン、太宰に殉教するテラウチ、そして中では最も普通であるがゆえに目撃者となるホリニンナ。4人を軸とした物語の推進力は凄まじいばかりに圧倒的だ。

  • 優希 さん

    サラリと書かれているのに重い世界がのしかかってくるようでした。どこにでもいるような少年が親を殺し、逃亡する。それを手助けする女子高生たち。遊びのようでもあり、ゲームのようでもある行動が大きな出来事につながるのが恐ろしく感じました。取り返しのつかない結末に向かうのに、何故気軽な冒険のように行動できるのでしょうか。これがリアルだとしたらと思うと鳥肌が立ちます。

  • りゅう☆ さん

    高3の夏休み、隣人の息子ミミズが母親を殺害。ミミズに同情し行く末を案じたホリニンナことトシ。母親の死を投影して逃走を助けたユウザン、ミミズに幻想を抱き同行したキラリン、ミミズを批判したテラウチ。ミミズが抱いた母親への嫌悪感は分かるけど、実際に殺した狂乱な態度や汗臭さ、キラリンに見せた威圧的言動や軟弱に変貌したミミズに不快。そしてテラウチの行動が引き起こした予想外の悲劇に驚き。ミミズの心理描写もさることながら、4人各々の視点から隠匿してたハズの裏の顔が実は知られてたり、リアルな心情の不安定さに儚さを感じた。

  • えりこんぐ さん

    母親を殺した男子高生の逃亡を助ける、女子高生4人組。高校生たちの語りに馴染めず、読むのがしんどい(-᷅_-᷄๑) みんな病んでて暴走しちゃった感じ。ジェットコースター的なバッドエンドは桐野さんらしいのかな。いまいちでした。

  • アッシュ姉 さん

    んん〜、これはちょっと合わなかった。途中から得意の白目&半目状態に。母親を殴り殺して逃亡した男子高生に関わる四人の女子高生。少年少女に魅力も共感もなく、自分は特別で他の人とは違うという主張に辟易してげんなり。設定は嫌いではないし、桜庭さんの世界を彷彿させるが、似て非なるものか。やはり、桐野さんには大人のストーリーを描いて欲しい。

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人物・団体紹介

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桐野夏生

1951年、金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木三十五賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞

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