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ISBN 10 : 4779124719
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1920年に女性参政権を獲得した後、アメリカの「フェミニズム運動」は、どのように展開されたのか―全米女性参政権協会(NAWSA)、全国女性党(NWP)、全国女性有権者同盟(NLWV)の組織の一次資料をもとに、1910年代の女性参政権運動、1920年代半ばにかけてNWP内における平等憲法修正条項(ERA)を作成するまでの過程とNLWVの母性保護を基軸とした社会福祉法制定過程に焦点を当て、「第一波フェミニズム」の思想と実践の成果は、「第二波フェミニズム」にどのように継承されたのか、NYのラディカル・フェミニズムの組織をとおして考察する。
目次 : 第1章 女性参政権運動―全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離・一九一三‐一九一六年(一九一三年のワシントン・パレードの歴史的意義―人種をめぐるポリティクス/ 議会同盟(CU)のNAWSAからの独立―州権論をめぐる確執/ 海外膨張政策と帝国をめぐる論争)/ 第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動―一九一七‐一九一九年(第一次世界大戦参戦と女性参政権運動/ 連邦議会における女性参政権に関する論議/ NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術―執行委員会・大会決議から 一九一八‐一九一九年)/ 第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動―平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に・一九二〇‐一九二三年(全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術―執行委員会・大会決議から・一九二〇‐一九二三年/ 全国女性党(NWP)の再出発―一九二〇‐一九二三年)/ 第4章 一九二〇年代のアメリカのフェミニズム運動―平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に・一九一九‐一九二五年(ケーブル法をめぐる論争/ シェパード・タウナー法をめぐる論争/ ERAをめぐる論争)/ 第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成―一九六三‐一九七二年(女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン/ レッドストッキングズとフェミニズム理論構築/ ザ・フェミニスツ/ ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ/ ラディカル・フェミニズムの越境―家事労働者有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境)/ 最後に―女性平和運動への視座
【著者紹介】
栗原涼子 : 1953年千葉県生まれ。1978年東京教育大学文学部国語国文学専攻卒業。1985年サラ・ローレンス・カレッジ大学院女性史専攻修了。東海大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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