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生殖技術と親になること 不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤

柘植あづみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622090007
ISBN 10 : 4622090007
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本では少子化対策という位置づけで、生殖補助医療の保険適用が実施される予定である。だが、生まれた子どもの「出自を知る権利」、精子・卵子・胚バンクの運営や情報管理、代理出産の法的位置づけなどはいまだ定まっていない。ますます進展する生殖技術と、技術を望む人の気持ち、その背景にある価値観、医療、法律、政治、そして社会とのかかわりとは。生殖補助医療と出生前検査をめぐるさまざまな葛藤を照らし出し、全体像を描く。

目次 : 序章 生殖技術の進歩は社会に何をもたらしたか/ 第1章 生殖補助技術をめぐる政治―法制化は誰のためなのか/ 第2章 精子提供・卵子提供による生殖補助技術―「新しい家族」の課題/ 第3章 精子・卵子・胚バンクについて―延長する身体/ 第4章 卵子提供で子どもをもつ理由―ささやかな欲望と選択/ 第5章 新型出生前検査(NIPT)と女性の選択・責任―「いのちの選別」か/ 第6章 新型出生前検査が可視化する日本社会の課題―中絶をめぐって/ 第7章 出生前検査の市場化―その歴史と問題/ 第8章 子宮移植の臨床研究開始を前に―技術と倫理のはざまで/ 終章 生殖技術を使って親になることを推奨する社会について

【著者紹介】
柘植あづみ : 1960年生まれ。埼玉大学大学院理学研究科生体制御学博士前期課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程満期退学。お茶の水女子大学より博士(学術)授与。現在、明治学院大学社会学部教授。専攻は医療人類学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • カイワレ大根

    非常に読み応えのある内容でした。何を問題点として考えるべきなのかを様々な情報と著者の研究から公平に示してくれている。大変勉強になった。

  • とろりんとう

    進展する生殖技術と、子供を望む人の気持ち、それを後追いする政治と法律。とても難しい問題だが、作者自身が不妊治療経験者であり、且つこの問題に長く、深く関わってきた為、構成・展開はとてもスムーズ。インタビュー内容も豊富で、背景にある価値観、文化、社会との関わりは複雑。精子や卵子の有償無償の提供、出生前検査(優生思想)、出自を知る権利、生殖技術向上による新たな考えなど様々な課題があるが、日本は制度設計が遅れているというか、刑法の堕胎罪が残る他、検査後中絶の法律判断など緩いルールで対応する。コロナ対策と同じ。

  • takao

    ふむ

  • yurari

    2022年4月からこれまで保険の対象外だった生殖補助技術(人工授精や体外受精など)も保険適用となる。良いニュースだとは思うが、本書を読んで、出生前診断も保険対象にすべきではないかと思った。本書は、生殖補助技術に関する厚労省での議論、精子・卵子バンクの現状、精子・卵子提供を受けた人へのインタビューなど、網羅的な内容。とても勉強になった。精子/卵子提供を受ける人は自分と同じような見た目のドナーを選ぶという。遺伝的には全く別人だが自分と似た人を選ぶ…価値観より見た目、というのは頭では分かるけど、

  • てぷてぷ

    出生前診断を受けられる年齢のギリギリ2か月前に出産したため、出生前診断についてはその時も色々調べた。35歳の出産でなくても、海外の業者に頼めば出生前診断ができそうだったが、万が一陽性になった時の対応がいろいろ面倒な雰囲気が調べれば調べるほど出てきたので診断は辞めることにしたし、35歳の出産で悩むことにならなくて良かったと思った。障碍があるとわかって、産むことを自分で選んだ場合、自己責任と言われることや思われると想像してしまうことが重いなと思った。

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