ひきこもりの真実 就労より自立より大切なこと ちくま新書

林恭子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480074461
ISBN 10 : 4480074465
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
林恭子 ,  
追加情報
:
256p;18

内容詳細

二〇一六年春、東京で「ひきこもり女子会」が開かれた。訪れたのは、「介護離職を機に家から出られなくなってしまった」「男性のいる場に行くのが怖い」という、ひきこもりの女性たちだ。「主婦」や「家事手伝い」に分類されてきた、「見えないひきこもり」が可視化された瞬間だった。ひきこもりには女性も性的少数者もいるし、困窮する人も、本当は働きたい人もいる。そして、それぞれの生きづらさを抱えている。ひきこもり当事者の著者が、「ひきこもり1686人調査」と自身の体験をもとに、ひきこもりの真実を伝える。

目次 : 第1章 ひきこもり1686人調査(「ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019」/ ひきこもりは外出しない? ほか)/ 第2章 ひきこもり女子会(女性のひきこもり/ ある日のひきこもり女子会 ほか)/ 第3章 画一的な支援の課題(調査から浮き彫りになった支援の課題/ これまでのひきこもり支援 ほか)/ 第4章 私はなぜ/どのようにひきこもったのか(「不登校」のない時代に/ 人とつながる ほか)/ 第5章 家族にどうしてほしいのか(家族とのかかわり/ 親にしてほしいこと ほか)

【著者紹介】
林恭子 : 高校2年生で不登校になり、以来30代まで断続的にひきこもって過ごす。2012年から当事者活動を開始。全国で「ひきこもり女子会」を主催する他、メディアや講演を通して、ひきこもりについて当事者の立場から伝えている。現在、一般社団法人ひきこもりUX会議代表理事。新ひきこもりについて考える会世話人、東京都ひきこもりに係る支援協議会委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゆいまある さん

    元ひきこもり当事者による本。後半、作者がひきこもりになった経緯が読ませる。当時、高松に住んでいて、その頃は進学校だった高松西高で不登校になったと推定される。家族は支援のゴールを経済的な自立にしがちだけど、死にたいと思いながら働くよりも幸せに暮らすことが目標。ひきこもりは元気が溜まりにくく、些細なことで元気タンクが空になるというのも実感として分かりやすい。多分自分で自分のことを責めるから。人から責められるなら兎も角、なぜ人はこんなに自分のことを攻撃せずにはいられないんだろう。参考になった。

  • こばまり さん

    ピアグループの在り方や運営方法についての記述も興味深かったが、第4章以降の筆者の体験談および家族へのインタビューが実に読ませる。今やこれだけ社会的な活動をしているにも関わらず、今後またひきこもるかもしれない可能性を危惧されていることに驚いた。

  • のんぴ さん

    ひきこもりの人は地底に住んでいる。自ら地上に出ようと思わない限り、無理に引っ張り出すこともできないし、地上の人と同じリズムで生活したり、同じ達成感や気持ちよさを感じることもできない。どんな理由でひきこもり、どんな理由で地上に出ることができるかは、人それぞれ。社会の方がおかしいところもある。何とかしたい、生きていてもいいのかな、と思えることが重要。

  • 白ねこ師匠 さん

    [★★★★‪☆/◎]長期間の引きこもりを脱して現在は引きこもり者を支援する団体を運営している著者が、自身の経験をベースに本当に求められる支援について考察する。第4章の体験談は赤裸々で、追い詰められた精神の描写が生々しく圧倒的だった。書き起すのも辛かっただろうと思う。第5章の家族の関わり方は非常に参考になった。妹氏へのインタビューも然り。「愛は負けるが親切は勝つ」を頭の片隅に置いて、距離を保って接したい。

  • Mc6ρ助 さん

    『問題があるのは本人ではなく、社会(学校)のほうかもしれない、という視点は必要だと思う。「ダメな人」を矯正し社会に戻すという発想ではなく、さまざまな個性や特性こそが強みで、それを活かしてもらうという発想がほしい。また、その人が、その人のままで生きられる社会を作っていくこともとても大切だと思う。(p109)』林真理子さんの「小説8050」がよくできた小説に過ぎないと教えてくれる。爺さまとしては昔はこうじゃなかったと考えてしまうのを止めることが難しい(若いもんはでなく、主に社会的要因を指して)、困ったもんだ。

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