女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい

村中李衣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784780311624
ISBN 10 : 4780311624
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
中島学 ,  
追加情報
:
192p;21

内容詳細

「もう、こんな悲しみに立ち止まっているわけにはいかない。」日本初の官民協働刑務所で、矯正プログラム絵本の読みあいが育む自分を愛するちから。「読みあい」実践の集大成。絵本のちから、読みあいの可能性を信じ続けて。

目次 : 1 読みあいを矯正の場に生かす―絆プログラムの概要(絵本の効用なんて、文学にそぐわない?/ はじまりは、読書療法との出会い ほか)/ 2 一人でも独りじゃない―絆プログラム12年間の記録(繊細な時間・繊細なしぐさ/ わが子との絆を取りもどす再出発への願い ほか)/ 3 家族・社会につなぐ海外の試み―感情が響きあう場づくり(ストーリーブック・ダッズとは?/ 居心地のいい場所、収録現場の見学 ほか)/ 4 受刑者処遇の未来へ向けて―絆プログラムの意義と今後の課題(刑務所とはなにか?/ PFI刑務所の出現とその運用 ほか)/ 5 2020年の読みあいから見えてきたもの―哀しみを得て生きすすむ(ここからいっしょに回復の道を 2020.9.14./ 気持ちをゼロ地点にもどして 2020.9.28. ほか)

【著者紹介】
村中李衣 : 児童文学作家、ノートルダム清心女子大学児童学科教授。0歳から100歳まで、いろいろな場所でさまざまな人との絵本の読みあいを行いながら、児童文学や絵本の創作を続ける

中島学 : 美祢社会復帰促進センター元センター長。福岡少年院長などを経て、法務省札幌矯正管区長。矯正施設から家族等への帰住が困難な方々への社会的な支援体制の構築等にも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    【絵本で人が変わるのではなく、本の中に潜む物語が、自身の内側に潜む物語と出会ったときに生まれるうごめきを受けとめるのは、やはり人。絵本の力だけではできない】 日本で初めてのPFI手法を活用した官民協働の刑務所である美祢社会復帰促進センター。そこで取り組まれてきた、自らの子どもに絵本を読み、録音して送る、その読み方を受刑者同士が励まし合いながら、ディスカッションしていくという「絵本の読みあい」の絆プログラムの12年間にわたる実践の記録。紹介絵本の中に、佐々木マキさんの『ぶたのたね』があった。なんか嬉しい。⇒

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    絵本にはどのような効能があるのか、考えることの多い自分に、参考になる本でした。 女性受刑者が、罪と向き合い、会うことのかなわない自分の子どものことを思い、1つのメッセージとして、絵本を声に出して読んで、その声を伝えるという取組みで、母親たちは様々なものと向かい合います。 絵本に描かれている内容を、自分自身中で音声変換しようとしたときに、単に字面を声に変えるのではなく、心で声に変えていく作業なのだと実感していくのですね。 彼女たちの心が響いてきました。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく  さん

    「絆プログラム」の紹介、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、ここに行きつくまでの思いや準備諸々を考えると、安易に真似できないもの。その時の自分の心理状態で、絵本の受けとめ方が違うときがある。自分に素直になったり、感情を表したり、それが苦手な人や知らなかった人にも投げかける力を絵本は持っている。相手に愛情を表現することができるには、自分が愛情を知る必要がある。村中さんがセミナー終了後の受刑者への手紙に泣けました。

  • Naomi さん

    絵本の可能性を改めて、ひしひしと感じました。 選書の仕方は刑務所ならではの注意点があって、なるほどと思いました。 絆プログラムに参加されたかたの絵本との真摯な向き合い方、李衣さんの温かい姿勢とメッセージが素敵です。

  • joyjoy さん

    「読みあいは、声をとおしてこの世界の愛し方を他者にも自分にも伝える活動です」。読み聞かせではなく「読みあい」。女性受刑者たちが我が子へ録音した声を届けることが最終目標ではあるが、全6回のカリキュラムをとおして、仲間同士の、指導者(村中先生)との絆も育まれていくところが、このプログラムの大きな魅力だと感じた。「必要とされている自分の内側(感覚の受信器)を磨いていくことで、自分の存在の意味を強めていく」。交わりが成長につながることを、この本からも学ぶ。巻末に「読みあえる絵本リスト90」。

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人物・団体紹介

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村中李衣

山口県生まれ。児童文学作家。0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で絵本の読みあいを続けている。作品に『チャーシューの月』(佐藤真紀子・絵/小峰書店、日本児童文学者協会賞)、『こくん』(石川えりこ・絵/童心社、JBBY賞)、『あららのはたけ』(石川えりこ・絵/偕成社、坪田譲治文学賞)など多数

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