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「縮み」志向の日本人

李御寧

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061598164
ISBN 10 : 4061598163
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
李御寧 ,  

Content Description

小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。世界中に送り出された扇子、エレクトロニクスの先駆けとなったトランジスタなどはそうした「和魂」が創り出したオリジナル商品であった。他に入れ子型・折詰め弁当型・能面型など「縮み」の類型に拠って日本文化の特質を分析、“日本人論中の最高傑作”と言われる名著。

目次 : 第1章 裸の日本論/ 第2章 「縮み志向」六型/ 第3章 自然にあらわれた「縮み」の文化/ 第4章 人と社会にあらわれた「縮み」の文化/ 第5章 現代にあらわれた「縮み」の文化/ 第6章 「拡がり」の文化と今日の日本

【著者紹介】
李御寧 : 1934年、韓国忠清南道生まれ。1960年、ソウル大学大学院碩士。『韓国日報』『朝鮮日報』論説委員、梨花女子大学教授、国際日本文化研究センター客員教授、韓国初代文化相を歴任。梨花女子大学名誉教授、中央日報社常任顧問。文学博士。日本では、国際交流基金賞、日本文化デザイン大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さきん

    縮みを軸に日本の文化を分析している。韓国人の視点から、好奇心、恐怖心も織り交ぜながら、小さいチーム、寄り合いで最大限の効果を発する日本人、小さいものを英雄にしたてる昔話が多いところ、ソニーのウォークマンのように小さいものづくりが得意なところ…。そこまで一緒くたにされてもと思うがとても論として整理されて説得力を感じる。しかし、今となっては、アメリカや韓国も半導体や量子コンピューターに代表されるように小さいものを日本よりも上手く作れるようになっている。

  • サイバーパンツ

    中国・韓国からの影響を受けて成長を遂げていった日本。しかし、日本は両国の文化とは異なる進化を遂げた。その一番の要因が「縮み」志向である。日本と韓国の比較文化論から始まり、日本の文化は「縮み」志向によって育まれてきたことを、漢字の縮小であるひらがな、自然の縮小である庭、食べ物を詰めた弁当など、様々な事象から解き明かしていく。その手腕はやや強引ながらもとても鮮やかで、ニューアカ的知性を感じさせる。今なお色褪せない日本人論の良書です。

  • 魚京童!

    批判ではないが、チヂミ思考かって思った。音を踏んでくるなんてやるなって思ったけどキーボードでちじみなのかチディミなのか、うまく打てなかった。外から見た日本。普通が普通でなくて、そういう見方ができる。へーって感じ。内から見るのと外から見るのでは違う。だからなんだって話。面白い。当たり前が異常。世界が変わっているのかもしれない。

  • まると

    1982年刊。日本の文献や伝統芸能、語源などへの著者の博識が凄まじい。こじつけっぽい部分もあったが、概ね納得できる内容で、日本人論の名著と言われるのも頷けます。「詰められないものはつまらない」とはうまく言ったもの。近年でいえば、ガラケーやネットカフェなんかも縮み志向の一種といえそう。文章を短くまとめることに心血を注ぎたがる自分にもあてはまるかもしれない。著者の説によれば、現在の日本企業が世界に遅れをとっているのは、巨大化して間延びしていることとも無関係ではないということになる。激しくではないが、同意する。

  • ホシ

    扇子、トランジスタ、弁当、壺庭、盆栽、生花、正座、家紋、念仏、俳句…ちひさきものはみなうつくし。構造物や自然物、意味的体系に至るまで掌中に収まるほどにコンパクトに“縮める”。それが他の東洋文化圏に見られない日本独特の文化。世界的に注目すべき文化ではあるが、それに日本人が自信を持ち、外へ拡がろうとする時、負の部分が噴出する…。著者の考察は実に的を射ていて正論だ。非常に勉強になった。ただ、用例の出典があったりなかったりするのが玉に瑕。また、冗長な部分(特に四章)もあり。思ったより読むのに時間がかかったな。

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